立石稲荷神社と烏帽子岩
SPOT DATA
- 立石稲荷大明神
- 住所: 〒751-0814 山口県下関市壇之浦町6
壇の浦漁港からみもすそ川公園に向って国道を海峡に沿っていくと、山側にへばりつくように、傾斜を活かした構造の小さな神社があります。これが立石稲荷神社で、平家が西に下ったとき伏見稲荷の分霊をここに祀ったといわれています。
1184(元暦1)年の屋島の合戦で敗れた平家は下関市の彦島へ敗走したものの、現在立石稲荷神社がある目の前の海峡で軍船が沈没し、ご神体はこの地に留まり海峡の守護神となったといわれています。境内には平家の無縁の供養塔があります。
立石稲荷の正面の海中には烏帽子岩という注連縄(しめなわ)のかかっている立石があり、これが立石稲荷のご神体と言われています。
毎年12月10日には赤間神宮の神官と漁業関係者などで、航海安全と豊漁を祈願して重さ20kgの注連縄を新しいものに取り替えおはらいをする「関の注連縄祭り」が行われます。