下関駅・唐戸エリア

彦島八幡宮

彦島八幡宮

SPOT DATA

彦島八幡宮
住所: 〒750-0092 山口県下関市彦島迫町5-12-9
TEL: 083-266-0700

1159(平治1)年、彦島開拓の祖といわれる河野通次が漁の途中で海中に光り輝く物を発見しました。不思議な思いで引き上げてみると、それは裏面に八幡尊像が彫られている鏡だったのです。
通次はその鏡を一族の護り本尊であると、鏡を納める祠を作り「光格殿」と名づけ祀りました。これが彦島八幡宮の発祥です。

この出来事は800年以上の歴史を有する「サイ上がり神事」として伝えられ、市の無形文化財に指定されています。
「サイ上がり」とは神事の中で河野通次役が、御尊像に見立てた榊を弓で差し上げ「さあ上がった」と発することからきています。
神事は毎年10月に執り行われ、羽織、袴姿の子供たちが海面をはねるトビウオ姿をあらわす舞を踊り、続いて鎧兜で身を固めた通次役が、海中に見つけたご神体を引き上げる舞を踊ります。

彦島八幡宮は別名「子安八幡」とも呼ばれており、安産祈願・子育ての神様として広く信仰されています。
境内には古代人が文字を刻んだ岩「ペトログラフ」があることでも有名です。

彦島八幡宮のある丘陵一帯は縄文時代から人が住んでいた痕跡である石器の欠片などが出土されており、付近の地名から宮野原遺跡と呼ばれています。