杉田岩刻文字
SPOT DATA
- 杉田岩刻文字
- 住所: 〒750-0075 山口県下関市彦島彦島江の浦町 杉田丘陵内
杉田岩刻画は石英閃緑岩(せきえいせんりょくがん)の表面に抽象的な人物形と、幾何学文字の組み合わせの図形がペッキング法(堅い石の先端でこつこつ叩いて図形を描く方法)で彫刻されており、平成3年に下関市指定文化財に指定されました。
下関市報でも、「豊関の誇り100選」のひとつとして紹介されました。
九州の有明海沿岸に数多く残る装飾古墳の中に見られる幾何学的文図様のモチーフと通じるところがあり、装飾古墳文化の系統を理解する手がかりとなる重要な考古資料といえます。
一方で、世界で最初に文字を作ったと言われるシュメール人の古代文字と通じるものがあるとして、海外の学者からも注目されています。
しかし、この岩自体が屋外にあるため年々風化しており、現在は刻まれた図形が見えにくくなっています。貴重な文化財を保存するためにも、行政の対策に期待したいところです。