下関の特徴

山口県経済の中心であり、県内一の人口規模を誇る下関

下関の街並

下関市は山口県を代表する都市のひとつで、人口規模は県庁所在地である山口市をも上回り、県内一の規模を誇っています(※2010年の国勢調査では約28万人)。

経済面でも山口県西部の中心的都市で、下関市に本社を構える有力企業や、主力営業拠点(支店・支社)を置く大企業も多く存在しています。例えば本社を構えている企業としては、中国・四国地方最大の金融機関グループの山口フィナンシャル・グループとその傘下の山口銀行、山口県下最大規模の西中国信用金庫、山口合同ガス、林兼産業、長府製作所、サンデン交通、関釜フェリー、みなと山口新聞社、東武住販などが挙げられます。

主力営業拠点を置く企業では、三菱重工、神戸製鋼、シマノ、ブリジストン、ニチハ、日清食品など。また、日本銀行も県内唯一の日銀支店を下関市に置いています。

海運、貿易、金融、そして水産業で栄えた下関

下関市は周りを海で囲まれた土地柄、港町として栄えていた歴史があり、古くから海運や貿易、金融に関連した産業が盛んに行われていました。
その他特筆すべき産業としては、やはり水産業が挙げられます。下関は近代捕鯨の発祥の地でもあり、現マルハニチロや日本水産(ニッスイ)は下関で創業しました。
また、市内には日本唯一のフグ専門魚市場「南風泊市場」があり、日本で水揚げされるトラフグ、マフグ、サバフグなど天然物の8割近くが集まり、また養殖トラフグの大部分が集まるフグの一大集散地であることも知られています。

近年、アンコウの漁獲高が日本一であることがわかり、下関の新たな名物としてブランド化を進めています。
クジラ、フグだけではなく、水産物の流通・加工業が古くから盛んに行われていることが、下関の名を全国的に有名にしているといっても過言ではありません。

本州最西端、自然と歴史と人が織りなす交流都市

下関市は本州最西端に位置し、西および北は響灘・日本海、南は瀬戸内海に面し、 関門海峡を隔てて九州と対峙し三方を海に囲まれているため、一日のうちの最高気温と最低気温の差が少ないことが特徴です。
冬期は季節風の影響で風が強いことを除けば、旧市内は山口県の他の地域に比べ夏季はそれほど高温にならず、冬季もそれほど低温にならないので、過ごしやすい土地であると言えるでしょう。(ただし、旧郡部は山間部の盆地に集落があるため、寒暖の差が大きい場所もあります。)

角島

山陽道と山陰道の結節点にあたる下関は、古来より陸と海における交通の要として重要な役割を果たしてきました。太平洋戦争時は西日本最大と言われた下関要塞地帯に指定され、写真撮影や地図作製などが厳しく制限されていた史実もあります。
現在は関門トンネル・関門橋で北九州市と連絡し、観光・通勤通学等で両市を行き来する人が多く見られます。

観光スポットとしては関門海峡や巌流島をはじめ、名所旧跡や歴史的建築物が多数存在し、2013年にベストセラーになった写真集「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」で堂々3位に選ばれた角島大橋のある「角島」や、焼いた瓦の上に茶そばなどを乗せた「瓦そば」が名物の川棚温泉など、歴史と自然景観を活かした観光地などが中心になっています。