ふぐを食べる

おいしいふぐひれ酒を楽しむための3つのコツ

寒い季節になると恋しくなるのが鍋料理。
ふぐちり(ふぐ鍋)の人気が高まる冬の時期は、比例して「ふぐひれ酒」のニーズも高まります。

こんがりきつね色に焼かれたふぐひれを、熱々に燗した日本酒にひたしていただく。ひれの香ばしさや旨味が日本酒に移り、大人だけに許された冬の味わいとも言えるのではないでしょうか。

そんなふぐひれ酒を、おいしくいただく時に気をつけるべき3つのポイントをご紹介いたします。

ふぐひれ酒をおいしくいただくための3つのコツ

ポイント1:ひれはしっかり焼く

まず、大事なのはひれをこんがりと、きつね色になるまで弱火でじっくり時間をかけて焼くこと。
焼きが足りないと生臭さが残る場合があるため、少し焦げるくらいまでしっかり丁寧に焼きましょう。

焼くときのコツは、表面にぷつぷつと気泡のようなものが出てくるまで炙ることです。そうすることで香ばしさが増します。
焼くときはガスコンロで網を利用する、魚焼きグリルにアルミホイルを敷いて焼く方法の他、オーブントースターにアルミホイルを敷いて焼く方法も手軽にできておすすめです。

ポイント2:お酒は熱めの温度にする

一般的に熱燗というと、60℃前後の日本酒を楽しむことが多いのですが、ひれ酒を楽しむときはには日本酒の温度は75℃〜80℃くらいの超熱燗にしていただきましょう。
ひれに含まれているアミノ酸などの旨味が日本酒にしみ出す温度が70℃以上のため、それより低い温度ではおいしいひれ酒を楽しむことができません。
飲むときはとても熱いため、くれぐれもお気をつけてお召し上がりください。

ひれ酒に使用する日本酒はどんな銘柄でも良いのですが、癖のないものを選ぶとひれの旨味を邪魔せずおいしくいただけます。できれば大吟醸などではない普通酒がおすすめです。
経験から辛口より甘口のお酒が向いているように思いますが、こちらはお好みですからいろいろお試しください。

ポイント3:飲む前にアルコールをとばす

お店でひれ酒を頼むと、大抵は蓋付きの酒器で出されることが多いもの。
焼いたひれを1〜2枚日本酒にひたし、3分ほど蓋をして蒸らします。蓋がない場合は、小皿やアルミホイルなどで代用も可能です。

蒸らしたあと、蓋を取る瞬間にマッチやライターなどで火を近づけると、器から青白い炎が上がりお酒の表面から気化するアルコールを飛ばすことができます。
アルコールを飛ばすことで、超熱燗にもむせることなく飲みやすくなります。

ひれ酒の味わいが好きな方はもちろんのこと、このアルコールを飛ばす作業が好きで、ひれ酒を楽しむ方もいらっしゃるとか。

コツをつかんでふぐひれ酒を長くおいしくいただきましょう

ふぐひれ酒をいただく時は、ひれに合うお酒を見つけておくこと、お酒の温度を高めにすること、ひれはよく焼いておくこと、しっかり蒸してアルコールを飛ばすこと。
これらをきちんと守れば毎回失敗なく、ひれ酒ならではの香ばしい風味と旨味を楽しむことができますよ。

ひれ酒で一度使用したひれは、二杯目にもおいしく使用することができます。
その場合、一杯目である程度ひれの旨みがお酒に溶け出したら、ひれをお酒から引き上げておくと濃くなりすぎず、二杯目に使用しても旨みが出ます。

古来から現代にいたるまでひれ酒が愛され続けているのは、味わいはもちろん一杯だけにとどまらず長く楽しめることも関係しているのかもしれませんね。

長く寒い冬の夜も、ひれ酒を愉しむためのスパイスだと思えば悪くないと思えるかもしれません。
ぜひおいしいひれ酒で、身も心も温まる冬にしてみてはいかがでしょうか?

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