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白石正一郎邸跡・奇兵隊結成の地

白石正一郎邸跡・奇兵隊結成の地

SPOT DATA

白石正一郎邸跡・奇兵隊結成の地
住所: 〒750-0025 山口県下関市竹崎町3丁目8-13
TEL: 083-231-1350(下関市観光復興課)

白石正一郎は赤間関(現在の下関)竹崎の荷受問屋小倉屋の八代目当主でした。国学を学び、各地の志士たちとも交流があったため尊皇攘夷の思想に傾倒し、西郷隆盛に接したことをきっかけに、高杉晋作、久坂玄瑞、坂本龍馬など、400人にも及ぶ藩内外の多数の志士たちを資金面で援助していました。
明治維新における影の功労者とも呼ばれています。

1863(文久3)年の白石邸における高杉晋作の奇兵隊結成にも援助し、自らも奇兵隊士となりました。奇兵隊本陣もここに置かれましたが、隊士の増加とともに手狭になったため、のちに本陣は阿弥陀寺(現赤間神宮)に移されました。

白石家は家財をすべて倒幕運動に捧げてしまったために破産し、維新後は赤間神宮の宮司となってひっそりと暮らしたそうです。

騎兵隊結成の地となった白石正一郎邸は、現在中国電力下関営業所となっており、敷地内に白石正一郎邸跡と高杉晋作奇兵隊結成の地の二つの碑が建てられています。
ちょうどこの碑の辺りにあった白石邸の建物の一部で、多くの志士たちがくぐったであろう浜門は、市内の長府松小田町の民家に移築され現存しています。