永福寺と港の見える丘の径

永福寺は臨済宗南禅寺派の寺院で、やまぎん資料館の裏手の山にあります。
古い建物は戦災で失われましたが、永福寺に伝わる幽霊の絵が年に一度にご開帳される「幽霊祭り」が有名です。

病で若死にした娘が「不仲な両親が気になって成仏できないから両親を諭してほしいと」幽霊になって住職の枕元に現れ、その姿を住職が書写したものと言われています。

心やさしい幽霊の絵を見るため、また、お堂の前で焚かれる線香の煙にあたると無病息災で過ごせると伝えられていることから、毎年多くの人たちが集まります。
永福寺の石段の下に山陽道、赤間関街道の起終点の碑があります。

「港の見える丘の径（みち）」は竹崎町の大歳神社から永福寺を経由して南部町の寿公園にいたる丘の路地や階段・坂道を散策するコースです。昔からの道をそのまま利用しているため決して歩きやすいとはいえませんが、味わい深い散歩道を楽しむことができます。
ところどころで視界が開けて市街地と関門海峡を望むことができます。コース道中にはタイルでできた道しるべがあります。