下関駅・唐戸エリア

稲荷町と大坂屋跡

稲荷町と大坂屋跡

SPOT DATA

稲荷町と大坂屋跡
住所: 〒750-0007 山口県下関市赤間町6-2
TEL: 0120-293-417(東京第一ホテル下関)
定休日: 無し

江戸時代、現在の下関市赤間町・幸町・宮田町1丁目にまたがった場所に、旧北浦街道沿いに栄えた下関屈指の花街があり、中心の丘の上に末広稲荷神社があったため「稲荷町」と呼ばれていました。
稲荷町はここで平家の女官たちが遊女になり、生活の糧を求めたのが起源とされ、全国でも由緒正しい(?)花街として格式が高かったそうです。

残念ながらこのあたり一帯は戦災で焼かれ、当時の面影を残すものは現在は何も残っていません。末広稲荷も当時はかなり広い境内があったようですが、今は石段を上がると小さな祠があるのみです。

現在、東京第一ホテル下関の建っている場所が当時の稲荷町で一番の伎楼「大坂屋」があった場所です。当時としては珍しい3階建ての壮大な建物で、幕末には繁栄を極め維新の志士たちも頻繁に訪れていたそうです。
坂本龍馬の盟友中岡慎太郎も滞在したことを日記に残しており、井上馨と伊藤博文もアーネスト・サトウをここで接待しました。高杉晋作の愛人「おうの」も大坂屋の芸伎だったそうです。
2015(平成27)年になり、明治維新150年に向けた下関観光振興のため、ホテルの前に大坂屋跡の石碑が設置されました。