旧貝島炭鉱別館事務所

かつてのメインストリートだった唐戸西之端町大通りに面し、田中絹代ぶんか館の並びに建っているの赤レンガの建物が、1905（明治38）年に建てられた旧貝島炭鉱別館事務所です。明治後期、この辺りには外国系の商社が軒を並べ、華やかな洋館が数多く建っていたといいます。

アーチ型エントランスと、2階バルコニー部分の5つ連なるアーチが特徴的で、現在も古さを感じさせないデザインが見事です。
もともと貝島炭鉱の別館事務所として建てられましたが、その後美容室として使用され、現在は医院として使用されています。

田中絹代ぶんか館との間には、元下関商工会議所の建物もありましたが、老朽化に伴い解体され、現在は駐車場になっています。
ここにタイプの全く違う3つの洋風建築並んでいる光景は、大変絵になったのではないかと、当時に想いを馳せてみるのも良いかもしれません。