光明寺

延徳年中（1489～92年）に、京都 本願寺の八代目 蓮如上人の弟子となった、常陸の国の釈正善が長門国に下り、大永年間（1521～28年）に豊浦郡西市に堂を建てたことが始まりとされています。後の1732（享保17）年に現在地に移転した歴史ある寺院です。

幕末には、松下村塾で高杉晋作とともに双璧と言われた、久坂玄瑞が中心となって結成した有志隊が寄宿していました。
1863（文久3）年、久坂玄瑞は身分が様々な約50名からなる同士を光明寺に集め「光明寺党」を結成しました。

彼らは海峡を通過する外国船に最初の砲撃を行い、長州藩の攘夷決行の火蓋を切って落としたのです。
後にこの光明寺党は、高杉晋作の結成する奇兵隊の母体となりました。

光明寺本堂とその前外廊下の屋根を支える柱には、彼らの付けた刀傷が残っているそうです。