活動情報

トラフグ関係者の意見交換の場「東京ふぐサミット」

2014年11月1日東京の築地構成会館にて、水産養殖専門業界紙であるアクアカルチャー株式会社主催による「東京ふぐサミット」が開催されました。
生産者・唐戸魚市場・仲卸組合・築地市場荷受け・築地市場仲卸・料理店の養殖トラフグ関係者が一堂に会し、東京のフグ流通・商品のありかたについて意見交換をし、一般の方も参加いただいたトラフグの調理現場見学、ならびにフグの試食会を行いました。

東京ふぐサミットの要旨

当日は盛んな意見交換が行われ、以下のような発言がありました。

  • 生産状況は、在池日尾数が多く今後も供給過多の状況が続くであろう(生産者)
  • 東京の消費動向は、消費税値上げに客がついていっていない、超高級店か大衆店かの二極化している、など(料理店)
  • 東京はふぐ食の文化がないのでイベントを行って身近に感じるようなことをやってほしい(料理店)
  • みがきを一本ごとではなく部位に分けて販売してほしい(築地仲卸・料理店)
  • 生産履歴情報を公開してほしい(築地仲卸・料理店)

東京ふぐサミット参加者の感想

様々な意見が活発に飛び交う中、以下のような感想が聞かれました。

  • 東京のふぐ消費拡大は一部でしか進んでおらず、ふぐ料理店の苦戦は続いていると感じます
  • 身欠きなど、部位に分けての販売は問題点もあると思うが、今後の改善課題になるのではないでしょうか
  • 消費者から要望の多い生産履歴情報の公開については、ある程度のところまでは行っているので、後は築地の荷受けの対応次第で実現できるのではないかと思います
  • 全体的に東京の料理店・仲卸と下関の市場・仲卸の間には何かしらの情報の壁があるように感じるため、荷受けなど別の部分に問題があるのではないでしょうか?

まだまだ改善できる課題は沢山あるので、それらをふぐ業界関係者が解決策を模索し、消費者の方にもっとふぐ料理の魅力を感じていただけるよう連携していけたらと思います。