ふぐニュース

中国のフグ食合法化がついにスタート!

以前ふぐマガの記事内で、中国でフグ食が条件付きで解禁されるというニュースをご紹介いたしました。
当初8月前後に正式施行の予定でしたが、予定より遅れて去る2016年11月9日に、正式にふぐの食用が合法化されたと、中国・北京青年報が報じました。

中国で合法的にフグが食べられるのは26年ぶり

中国ではふぐ毒による中毒事故が多発していたことから、1990年からフグの流通が法律で禁じられていました。
しかし、中国農業部が1993年に立ち上げた研究チームが確認したところ、養殖のふぐに限っては毒性ならびに含有量が低下し、加工処理を行うことで安全に食べられるとし、今回の解禁につながりました。

全てのフグが食べられるようになるわけではなく、中国農業部が認証する20年以上の実績がある中国国内の企業が養殖・加工する養殖トラフグとメフグに限定されています。
26年ぶりの解禁は、中国国内のフグ業界にとって大きな前進ではあるものの、天然のフグや活きフグの流通は禁止されていることから、まだまだフグ食自由化への課題は多いと言わざるを得ません。

フグ食「合法化」による市場への影響は?

今回の正式なフグ食合法化によって、フグ料理を扱う料理店店主によると、解禁後の客足は普段の2〜3倍に増えたと確かな影響を肌で感じているようです。
ふぐ料理を食べる人が増えれば、口コミなどにより今後はより多くの利用者が見込まれるものと思われます。

中国国内でフグ食の動きが広がれば、日本への影響もありそうです。
ふぐを目当てにした中国人観光客の増加に加え、現在は禁止されている日本からのフグ輸入も、今後解禁となるような動きも期待できるのではないでしょうか。

中国のフグ市場拡大のために日本が行うべきことは?

フグ食合法化によって、今後中国でフグ市場が大きく成長する可能性は非常に高いと言えるのではないでしょうか。
中国でフグ市場規模が拡大すれば、今後その他の国へもフグ食が普及していく可能性が高まるかもしれません。

日本のフグ食文化や調理法、消費者に安全安心なフグを提供する調理師免許整備の経験や情報を中国にも発信していくことが、フグ市場規模拡大を加速させる鍵になるかもしれません。
ひいては、それが日本のマーケット拡大につながっていくのではないでしょうか。
今後も引き続き、中国のフグ食市場の動向から目が離せなさそうですね。

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