ふぐを知る・学ぶ

2021年の干支は「丑」! ウシに因んだふぐがいる?!

年末年始を迎えるシーズンになると新年の干支に注目が集まり、絵馬などを購入する方で賑わうのもお正月ならでは光景ですよね。2021年の干支は「丑(ウシ)」となりますが、実は今「ウシ」に因んだふぐが話題となっていることをご存知でしょうか?

今回は、2021年の丑年に「幸ふく(福)」を呼び込むとして注目の「コンゴウフグ」についてご紹介します!

2021年の丑年に注目が集まる「コンゴウフグ」とは?

2021年の干支、「丑(ウシ)」に因んで注目されている「コンゴウフグ」は、頭に2本の角を持っているのが大きな特徴のふぐの仲間です。
海外では「ロングホーン・カウ・フィッシュ(長い角の牛のような魚)」と呼ばれていることから、2021年の丑年に縁起が良い魚として話題となり、各地の水族館では年末年始のシーズンごろから特別展示が行われるところもあるようです。

黄緑色の姿が可愛らしいコンゴウフグはフグ目ハコフグ科に分類され、最大50cm程度にまで成長する魚です。トラフグなどのように膨らむことはできませんが、体の表面が硬い骨格で覆われて身を守っています。
また、頭についた牛の角のように見える2本のトゲのほかに、尻びれ付近にもトゲがある姿が古代インドの法具「金剛杵(こんごうしょ)」に似ていることから「コンゴウフグ(金剛河豚)」と呼ばれるようになりました。

年末年始はふぐをいただいて「幸ふく(福)」な一年を迎えよう

2021年の丑年に因んで縁起が良いとされるコンゴウフグは、水族館などで見て楽しむ以外にも、年賀状に牛の代わりにコンゴウフグの絵や写真を使ってユニークな1枚に仕上げてみるのもオススメです。

ただし、コンゴウフグは主に観賞魚として水族館などの施設、または個人で楽しむ目的で飼育するのが一般的ですので、他のふぐと同様に縁起が良いからといって調理して食べたりしないように注意が必要です。
また、コンゴウフグは皮膚から毒を出すことがありますので、むやみに手で触れるのも避けましょう。

年末年始のシーズンにいただくふぐ料理としては、やはりふぐの本場・下関のトラフグが大変人気があり、毎年多くの方から新年のご馳走に選ばれています。下関では、「ふぐ」が幸福を招くようにと「ふく(福)」と呼ばれており、トラフグはまさに新しい年の幕開けにピッタリな魚なのです。
ふぐマガでは、年末年始にオススメのふぐ料理についても過去に取り上げていますのでぜひそちらもご覧ください。(年末年始にオススメ! ふぐ料理で「幸フク(福)」を迎えよう)

この冬は、コンゴウフグの鑑賞を楽しんだあとはおいしいふぐ料理をいただいて、「幸ふく(福)」な一年のスタートを切ってみてはいかがでしょうか?

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