ふぐを知る・学ぶ

ふぐ料理と相性抜群! 「ポン酢」の歴史と魅力

ふぐ料理の味の決め手となる調味料、「ポン酢」。
ふぐのほかにもさまざまな料理で親しまれているポン酢は、実は長崎県が発祥の地とされていることをご存知でしょうか?

今回はポン酢の歴史や、ふぐ料理のために開発された「ふくポン酢」についてご紹介いたします。

語源はオランダ?! ポン酢の歴史

「ポン酢」という名称は、オランダ語で蒸留酒に柑橘類の果汁などを加えたカクテルの一種を指す「Pons(ポンス)」が由来とされています。

「Pons(ポンス)」は江戸時代、当時貿易の拠点だった長崎県の海に浮かぶ人口島・出島のオランダ商館の食卓で嗜(たしな)まれていました。
その後、カクテルに加えていた柑橘類の果汁に酢酸を加えて味を整え、調味料として日本の食文化に浸透していきました。

また、お酢のように酸味があったことから漢字の「酢」が充てられ、「ポン酢」と呼ばれるようになりました。

さらに醤油などを加えたポン酢が全国の食卓に広く普及し、現在ではさまざまな料理に欠かせない調味料として広く親しまれています。

ふぐ料理のために開発された「ふくポン酢」

ご家庭などでよく使用されるポン酢の素材は、一般的に醤油、酢、柑橘果汁などが使われています。使用されている柑橘果汁は地域によって異なり、ゆずやかぼす、すだちなどさまざまな種類があります。

例えば、山口県では萩市を中心に「橙(だいだい)」が多く栽培されているため、これを原料に使用してポン酢が製造されるようになりました。

山口県の代表的な料理として知られる「ふぐ料理」に欠かせないポン酢も、各料理店が独自にブレンドしたオリジナルのポン酢を用意していることも。
これを「ふくポン酢」として販売しているお店もあります。

「ふくポン酢」はふぐ料理と相性抜群!

「ふくポン酢」は、ふぐが持つ淡白で繊細な味わいを引き出してくれる調味料として重宝されています。

特に、お皿が透けるほど薄く切られた「ふぐ刺し」や、ふぐの旨みが凝縮された「ふぐちり」はポン酢につけていただくとより風味が引き立ちおいしくいただけます。

ふくポン酢はお好みで「小葱」や「もみじおろし」を入れたり、タレのようにかけてみるなどのアレンジがしやすく、今ではふぐ料理には欠かせない存在となっています。

下関の酒井商店オリジナル「ふくポン酢」が人気!

ふくポン酢

山口県下関の老舗ふく問屋・酒井商店でも、ポン酢の柑橘果汁に橙(だいだい)を使用し、さらに下関老舗の味噌・醤油醸造元である赤間醸造の醤油とコラボレーションしたオリジナルの「ふくポン酢」が開発されました。

従来のポン酢の常識を覆すようなまろやかな酸味と旨味で、「飲めるポン酢」として大きな反響を呼び、リピーターも多い商品です。(酒井商店オリジナル「ふくポン酢」の詳細はこちら

たかがポン酢、されどポン酢。
一口にポン酢と言っても、各料理店、各メーカーによる工夫や素材の違いにより、その味わいはさまざま。
ふぐ料理をいただく際はふぐの味だけではなく、各料理店が工夫をこらして開発したふぐ料理専門の「ふくポン酢」の味にも注意を向けてみてください。これまでとはまた違った視点で、ふぐ料理を楽しむことができるかもしれません。

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