7月も半ばを過ぎ、暑さも増してきた今日この頃。
自然と涼を求め、冷たい飲み物や食べ物が恋しくなりますよね。
先日ご紹介した夏ふぐは、舌で涼を感じていただくフグと言えますが、今回は目と耳で楽しむ夏ならではのふぐをご紹介したいと思います。
暑夏に涼を呼び込む風鈴の音
関東厄除け三大師として有名な神奈川県川崎市にある「川崎大師」にて、今年で21年目となる「風鈴市」が7月20日から始まりました。
北は北海道から南は沖縄まで、全国47都道府県から900種類、30,000個を超える風鈴が勢揃いするこのイベントは、すでに夏の風物詩として全国最大規模の風鈴市として毎年盛況をおさめています。
この風鈴市に、ふぐをモチーフにした風鈴があるとの情報をキャッチしたふぐマガ編集部。
これは是非見に行かねば!と、使命感を持って風鈴市初日にふぐマガスタッフが会場を訪れました。
個性的なふぐ風鈴
会場内に足を踏み入れると、高く透明感のある風鈴の音が各所から響き渡り、カンカンと照りつける夏の太陽のもとでも、清々しさを感じるほど心地よい音に包まれます。
風鈴の持つ音の清涼感に改めて気付かされます。
境内をぐるりと回り、全国から集められた風情あふれる風鈴、デザインに趣向を凝らした風鈴、苔玉など植物と融合した風鈴など、様々な風鈴が軒を連ねる中、ありましたありました、ふぐモチーフの風鈴!
まずは徳島県の大谷焼風鈴。湯呑みを逆さにしたような見た目のふぐが涼しげに風を受け揺れていました。陶器ならではのやさしい音色を奏でるふぐ風鈴は、素朴な音色に癒されました。
その他にも、陶器と木材と羽を組み合わせた個性的なふぐ風鈴や、磁器でできた澄みやかな音を楽しめるふぐ風鈴なども見つけることができました。
愛らしいふぐの姿は、風鈴のモチーフにしやすいのかもしれませんね。
民芸品×民芸品のコラボ風鈴
何よりもふぐマガスタッフが心踊ったのは、山口県を代表する民芸品「ふぐ提灯」とコラボレートした風鈴!
伝統的な民芸品同士の組み合わせが非常に好バランスで、なんとも日本らしい風情を感じさせてくれました。
こちらは残念ながら風鈴市の売り物ではなく、川崎大師の表参道のとあるお店の軒先に吊るされていたもの。もしかしたら、ふぐの本場・山口県下関市のふぐ提灯なのかもしれませんね。
風鈴と言うと昔ながらの南部鉄器や、江戸風鈴のようにガラスに絵を入れたものがイメージされますが、これからはまんまるにお腹をふくらませたふぐ風鈴も探してみてはいかがでしょうか?
夏の暑さを目と耳とで涼しく感じさせ、愛嬌ある姿で癒してくれるはずです。
- イベント名
- 川崎大師風鈴市
- 開催期間
- 2016年7月20日〜7月24日
- 開催時間
- 10:00〜18:00(初日のみ20:00まで)
- 開催場所
- 川崎大師 境内特設会場(大山門横静嘉堂石庭前広場)
〒210-8521 神奈川県川崎市川崎区大師町4-48