ふぐといえば、大きなトラフグが立派に泳ぐ姿をイメージされる方が多いかもしれませんが、生まれたばかりの赤ちゃんは他の生き物と同じように小さくて可愛らしい姿をしています。
SNS上では、そんな愛くるしいふぐの稚魚たちの写真が度々投稿され多くのユーザーを楽しませています。
釣り場でよく見られるクサフグの赤ちゃんが大人気
ふぐの赤ちゃんで紹介されることが多いのが、釣り人からは「餌取り名人」とも呼ばれているクサフグです。
全国の沿岸に生息し、ほぼ全ての堤防で一年中釣れるといわれている魚で、潮だまり(タイドプール)や浅瀬などで泳いでいるところを見られることがあります。
群れで活動する習性があるため、釣り場に集まってくるとクサフグばかり釣れて「釣りにならない」と困らせてしまうこともある魚ですが、赤ちゃんが小さな体をプクっと膨らませる姿が大変可愛らしく、SNS上で度々人気を博しています。(詳しくは、こちらをご覧ください)
ふぐが体を膨らませるのは敵から身を守るためであり、小さくてもしっかりと膨らむ姿の写真が多くの人の目に留まって「ツヤツヤしたお腹がまるで真珠のようだ」と驚きや感心のコメントが寄せられています。
ふぐの取り扱いには十分注意を!
ふぐの赤ちゃんの可愛らしい姿が人気な一方で、稚魚も成魚と同様に猛毒テトロドトキシンを持っている可能性があるので見つけても絶対に食べないようにしましょう。
テトロドトキシンは青酸カリの約1000倍といわれ、最悪の場合は命を落とす恐れがある強力な毒素です。
ふぐは貝類やヒトデなどを食べることで成長とともに体内に毒が蓄積されていくため、稚魚の場合は毒素が比較的少ないといわれていますが、誤って食べてしまうと大変危険なことには変わりありません。
過去にはスーパーで販売されていた「ちりめんじゃこ」のパックにふぐの稚魚が混入していたことが発覚し、自主回収となったケースも報告されています。
また、クサフグやマフグなどは皮にも毒を持つ種類であり、素手で触った程度では影響ないとされていますが、触るときは念のため手袋を付けるようにしましょう。
触ったあとの手で目をこすったり、口に入れたりするのも避けて必ず手を洗うようにしてください。
ふぐを取り扱う際の注意事項をきちんと守った上で釣りを楽しみましょう!