ふぐを食べる

秋冬だけじゃない?! 「ふぐひれ酒」を一足先に楽しもう

茹だるような真夏の暑さが続く下関では、戸板にびっしりと張られたひれ酒用のトラフグのひれが自然の日差しを浴びています。
晴天が続く時期に見られるふぐの本場・下関らしい光景が観光客からも人気となっており、ふぐひれ酒の味わいが一層深まる秋冬に早くも期待が高まります。

そこで今回は、まもなく旬を迎えるふぐ料理と一緒に楽しみたい「ふぐひれ」についてご紹介します!

ふぐひれはなぜ乾燥させるの? ふぐひれ酒ができるまで

トラフグのひれは、1匹のふぐから胸びれが2枚、さらに背びれと尻びれ、尾びれが1枚ずつ取れます。ふぐを捌いたあとは独特の生臭さを消すために、あらかじめひれの汚れやヌメリが取り除かれていきます。

こうして下処理を行なって冬のあいだにためて保存しておいたふぐひれを、晴天が続く時期に一気に乾かします。戸板に3〜4日ほど張って天日干しさせたあとは、かごに入れてさらに3〜4日間は乾燥させます。
この作業をすることで生臭さが取り除かれ、ふぐの旨味が最大限に凝縮されたひれが出来上がります。

その後は大切に保管され、商品によってはあらかじめ炙った「焼きひれ」となって私たちのもとに届けられます。そして、こんがりときつね色に炙られたふぐひれを熱い日本酒に浸せばふぐ料理店のひれ酒がご家庭でも楽しめます。

ふぐマガでは、ふぐひれ酒を楽しむポイントについても過去に取り上げていますのでぜひそちらもご覧ください。(おいしいふぐひれ酒を楽しむための3つのコツ)

秋冬だけじゃない?! 「冷やしふぐひれ酒」でさっぱりと

下関では、厳しい暑さが続く季節に涼しい味覚が楽しめる「夏ふぐ」料理が人気を集めている傍らで、上述のようなふぐひれ酒用のひれの準備も行われています。

ふぐひれ酒は、一層深く味わえる秋冬にニーズが高まることでよく知られていますが、最近では夏場に楽しむ「冷やしふぐひれ酒」も注目を集めています。
こちらは秋冬にいただくことの多い熱燗とは異なり、夏らしく日本酒をキンキンに冷やして、さっぱりとした味わいの中にふぐの旨みと香りが存分に堪能できますので、ぜひ茹だるような暑い日に試してみてはいかがでしょうか?

ふぐの本場・下関で熟練の職人が調理した上質なふぐ料理の通販を行なっている老舗ふぐ問屋「下関さかいオンラインショップ」でも、今回したご紹介した「ふぐひれ」をはじめ、さまざまな商品が豊富に扱われていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

下関ふぐ問屋 下関さかいオンラインショップ
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