8月は、2016年から新たに祝日の「山の日」が11日に制定されたため、お盆と合わせて長めの休暇を取る方が増えつつあります。
そしてお盆期間中といえば、忘れてはならないのが8月15日の「終戦記念日」ですが、実はこの日は毎年「刺身の日」とも呼ばれていることをご存知でしょうか?
そこで今回は、8月15日が「刺身の日」とされている由来や、夏のごちそうにオススメの「ふぐ刺し」についてご紹介します。
なぜ8月15日が「刺身の日」に?
2月9日の「ふくの日」や11月29日の「いいふくの日」をはじめ、「○○の日」と呼ばれる日は日付との語呂合わせで制定されていることも多いですが、8月15日の「刺身の日」は1448年に「刺身」という言葉が文書に初めて登場したことが由来となっています。
室町時代中期、外記局官人を務めていた中原廉富が1408年から1455年まで書いていた日記「廉富記」が残されており、これが初めて文書の中で「刺身」という言葉が確認された記録だといわれています。
「廉富記」では、1448年8月15日の日記に「鯛ならわかるやうにその魚のひれを刺しておくので刺身、つまり「さしみなます」の名の起り」と記されており、魚を捌いてしまうと何の種類か分からなくなってしまうため、その魚のヒレを近くに刺して分かるようにしたことが「刺身」という名前の起源だとされています。
また、お刺身は魚を切って調理するものではありますが、後に「切身」ではなく「刺身」が名前として採用された背景には、当時は武家社会であったことから切身は「切腹」や「縁切り」といった縁起の悪い言葉が連想され避けられていたためだという説があります。
真夏にピッタリ! 見た目にも涼しげな「ふぐ刺し」
このように、8月15日の「刺身の日」は文書に「刺身」という言葉が初めて登場したことに因んで制定された記念日ですが、一般的にはあまり知られておらず、土用の丑の日にうなぎをいただく習慣のような決まりも特にありません。
しかし、8月はお盆や夏休みでご家族・ご親戚とゆっくりと過ごす機会の多いシーズンですので、ぜひご馳走にはお刺身を選んでみてはいかがでしょうか?
夏に旬を迎える魚はアジやサバなど様々ですが、なかでも特にオススメなのがふぐのお刺身「ふぐ刺し」です。
「ふぐ刺し」は透き通るくらいに薄く切られた美しくて涼しげな見た目が真夏のごちそうにもピッタリ。ふぐ刺しと最も相性がよいといわれているポン酢も暑さでなかなか食欲がわかない時期にピッタリなので、あえて冬ではなく夏に「ふぐ刺し」をいただくという方もいらっしゃるほどです。
また、ふぐ刺しを活用したアレンジメニューとしては冷たいお茶漬けやカルパッチョなどに合わせてみるのもオススメですよ。
このほか、ふぐの切り身をタタキにしてそうめんに合わせてみたり、カレーの具材にしてみたりといった夏らしいアレンジメニューも人気です。
「刺身の日」当日はもちろん、夏の終わりにご家族みんなで「ふぐ刺し」をはじめとする「夏ふぐ」料理をいただくというのも良い思い出になることでしょう。
ふぐの本場・下関の「ふぐ刺し」が通販でも購入可能
ふぐの本場・下関では、「ふぐ刺し」をはじめとする夏にオススメの「夏ふぐ」商品が販売されていますが、遠方でなかなか現地まで足を運ぶのが難しい場合には通信販売で購入してみるという方法もあります。
なかでも、下関の熟練の職人が調理した上質なふぐ料理をオンラインで販売している老舗ふぐ問屋「下関さかいオンラインショップ」では、様々なイベントやシーズンに合わせたキャンペーンも実施しています。
今回ご紹介したオススメのふぐ料理以外にも、様々な商品が豊富に揃っていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。