ふぐ料理といえば、冬のおいしい味覚として毎年多くの方が楽しみに待っている食材ですが、近年は夏にもいただく「夏ふぐ」が注目を集めています。
一方で魚たちの中には、ふぐの仲間ではないものの「夏のふぐ」と称されている種類がいることをご存知でしょうか?
そこで今回は、「夏ふぐ」のライバルともいえる「夏のふぐ」ことキジハタの生態や、夏ふぐのおいしい楽しみ方についてご紹介します!
「夏のふぐ」とも称されるキジハタとは?
キジハタは、スズキ目ハタ科に分類される魚です。全長およそ30〜40cm、オレンジ色の体と赤色の斑点、トゲトゲの背びれが特徴で日本各地に生息しています。
また、個性的なのは見た目だけではありません。全てメスとして生まれてくるキジハタは成長するとオスに性転換するという驚くべき生態を持っています。
キジハタは地方によって様々な呼び名があり、代表的なところでは関西では「アコウ」、愛知県では「アズキマス」などと呼ばれていますが、夏に旬を迎える高級魚としての顔も持つことから「夏のふぐ」と呼ばれることがあります。
ふぐと同じくキジハタも白身魚であり、お刺身にすると淡白な味わいと弾力のある歯ごたえが楽しめます。そのほかにも鍋や煮付け、酒蒸しなどが人気です。
夏バテ対策に! 本家・「夏ふぐ」料理を楽しもう
「夏のふぐ」と称されるキジハタをはじめ、夏に旬を迎える魚は数多く存在していますが、なかでも近年新たな風物詩として注目を集めているのが夏にふぐ料理をいただく「夏ふぐ」です。
特にふぐの透き通るようなお刺身は、見た目も涼しげで暑い夏にもピッタリな上に、ふぐの持つコラーゲン豊富で低カロリー・高たんぱく質といった成分が夏バテ対策にもオススメな料理となっています。
唐揚げとの相性も抜群で、ビールとの組み合わせは大人の最高のご褒美となることでしょう。
これらを使用した夏のアレンジメニューとしては、ふぐ刺しのカルパッチョやお茶漬け、ふぐ唐揚げ大根おろしのっけ盛りといった料理が特に人気です。
また、ふぐ料理といえば冬をイメージする方が多いですが、実は江戸時代のころには夏野菜とともにいただく食材としても定着していました。
当時は「ふくとう汁」という茄子やみょうがなども一緒に入れた味噌仕立ての汁物が庶民のあいだで親しまれていたそうですので、江戸時代の文化に想いを馳せながら、ふくとう汁を再現してみるというのも素敵ですね。
夏ふぐについては、ふぐマガでも過去に取り上げていますので是非そちらもご覧ください。(冬だけなんて勿体ない!夏こそフグを味わおう!)
「夏ふぐ」オススメ料理は通販でも購入可能
キジハタの生態や、夏ふぐのおいしい楽しみ方についてご紹介しました。
「夏のふぐ」と称されるキジハタと、近年人気の「夏ふぐ」をぜひ食べ比べてみてはいかがでしょうか?
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