ふぐを食べる

初めてのふぐ料理フルコース体験レポート! 〜ふぐ刺し編〜

クリスマスも終わり、いよいよ年の瀬感が強まってきましたね。
お正月はご家族・ご親戚が一同に会するという方も多いのではないでしょうか。

大勢で集まるときに欠かせないのが、美味しいお料理。メインのご馳走として、ふぐ料理をご予定されている方もいらっしゃるのでは?

今回は、今が旬のふぐ料理フルコースを生まれて初めて堪能した、20代ふぐマガスタッフSによるレポートを、ふぐ刺しにクローズアップしてお届けいたします!

ふぐを食べたことない人の不安

ふぐマガスタッフの中でも20代半ばという若手スタッフS。
東北出身で、今までふぐ料理を食べる機会がなかったとのこと。
そんなスタッフSの、ふぐ料理に対するイメージは以下のような感じでした。

  • 大人は絶賛するけど、言うほどおいしいの?
  • ふぐってどんな味がするのか想像がつかない
  • ふぐの食感ってどんな感じなのだろう
  • (毒などに)当たらないかな…

そんな不安と期待が入り混じるスタッフSを引き連れ、ふぐマガスタッフが訪れたのはふぐの本場・下関市唐戸市場の目の前にある、老舗とらふぐ料理専門店「ふく処さかい」です。

初めてのふぐ刺しのお味は…?

「ふぐ処さかい」は、昼・夜それぞれ1日4組限定の完全予約制のとらふぐ料理専門店です。
案内されたのは2階の大部屋で、落ち着いた趣のある和室のお部屋でゆったりくつろぎながらお食事を楽しむことができました。

最初に運ばれてきたのは、これぞふぐ料理の代名詞! とも言えるふぐ刺し
絵柄の入った直径50cmはあろう大皿に、丁寧に職人の手によって盛り付けられた透き通るふぐの刺身はなんとも美しく、スタッフ全員から「おおーっ!」と、感動の声が上がりました。(そのあとは色んな角度からふぐ刺しの撮影大会に…)

ふぐ刺しを美味しく食べるためには、繊細な味わいのふぐの旨味を最大限に引き出す、ふぐ料理専用のポン酢を器にたっぷり注ぎ、小ネギ(ふぐ料理専門店では、非常に細く柔らかいふぐ料理専用の「ふくねぎ」がたっぷり用意されていました)と、もみじおろしをお好みで器に振り入れていただきます。

スタッフSも初めてのふぐ刺しに、ドキドキの表情を隠せない様子で箸を伸ばしました。
ふぐ刺しを一口含んだ途端、写真のような表情に!

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普段は淡々とした様子のスタッフSですが、あまりの美味しさに思わず笑みがこぼれていました。

スタッフSの一口目の感想は「とてもさっぱりしている!」でした。
口に含むとわずかな甘みが感じられ、この甘みがポン酢の酸味と絶妙にマッチして、いくらでも食べられそうとのことでした。

最初の不安はどこへやら、次々にふぐ刺しのお皿へ箸を伸ばしていました。

本場・下関直伝! ふぐ刺しの正しい食べ方

ふぐマガスタッフSのように、ふぐ料理を初めて食べるという方にも、是非知っておいていただきたい「ふぐ刺しの食べ方」。
ふぐの本場・下関の「ふぐ処さかい」女将直々に、正しい作法を教えていただきました。

まずは添えてあるふくねぎを1〜2本をふぐ刺し2〜3枚で巻き、お好みの薬味を入れたポン酢につけていただきます。
このとき、大皿のどこから箸をつけて良いか悩みますよね?

どこから食べるかは諸説ありますが、ふぐ刺しの盛り付けを崩さず、最後まで美しくいただくためには、中央から箸をつけるのが正解です。
目上の方と同席する時など、中央からいただくのは勇気がいるかもしれませんが、下関のふぐ料理店女将から教えていただいた食べ方なんですよ、なんていう話を皮切りに会話が弾むかもしれませんよ。

ふぐ刺しを食べる際のマナー違反は「お箸で何枚ものふぐ刺しをすくうように取ってしまう」こと。
元・巨人軍監督をされていた長嶋さんがされていたことで、真似する人が続出したようですが、ふぐ刺しを何枚も重ねた状態では噛むのが大変なほど、ふぐは弾力性に富んだ身をしています。
わざわざお皿の絵柄が透けるほど薄く削いで盛り付けているのは、理由あってのことなのです。

ふぐ刺しは欲張って沢山取るのではなく、2〜3枚をふくねぎとともにゆっくり味わいながらいただくのが正しい食べ方なんですね。

とは言え、実は端からいただくが不正解というわけでありません。
あくまでも中央からいただくと、美しい盛り付けを崩さずに最後までいただけるというだけで、盛り付けをし始める外周部分から食べるのも、実は美味しくいただくための正解とも言えます。(ただし、この場合は重なったお刺身が芋づる式に一緒に引き上げられてしまう場合がありますが…)

どちらも正解という、どっちつかずな回答ではありますが、いずれにせよ美味しく楽しくいただくのが一番です!

薄切りだからこそお早めにお召し上がりください

ふぐの刺身が薄切りである理由は前述の通りです。
この薄さゆえ、同席している人に遠慮してしまい、最後の方はせっかくの刺身が乾燥してしまうお客様も中にはいらっしゃるそうです。

女将曰く、遠慮せずにどんどん食べていただき、次の料理に進んでいただいた方が新鮮なふぐも喜ぶとのこと。
ふぐ刺しはじっくり味わいながらも、乾燥する前に食べきってしまうのが良いんですね。

スタッフSのふぐ料理フルコース体験談はまだまだ続きますが、他の料理はまた別の機会にお送りいたします!

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