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下関南風泊「ふぐ延縄漁船」4隻が大漁期待し出航式 

トラフグ・マフグ・サバフグらの大漁求め出航

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2015年9月1日に、延縄(はえなわ)漁船のふぐ出航式が、下関市彦島西山町の南風泊(はえどまり)市場で行なわれ、本格的なふぐシーズンの到来を告げました。関係者ら約60人が見守る中、山口県延縄協議会所属の漁船4隻が日本海に向けて出航しました。

山口県延縄協議会は県内の延縄漁業者で組織する団体で、2016年6月30日現在58隻が加入しています。この船らは出航式から2016年3月末までの間、萩・見島沖から長崎県対馬沖までの外海を中心に、トラフグ・マフグ・サバフグなどを捕ります。

一方、資源の減少を受け、瀬戸内海を中心に6~8月にトラフグの稚魚約55万匹を放流し、フグの生態系保護にも力を入れています。

天然トラフグの漁獲量向上を目指して

下関唐戸魚市場によると、昨季の天然トラフグの取扱量は115トン(前季比5%減)、フグ全体の取扱量は2,230トン(前季比2%減)でした。
山口県延縄協議会によると、県内の漁船による昨季の天然トラフグ漁獲量は12.4トンと前季に比べて約9トン落ち込みました。海底の温度が低かった事などが要因とみられます。
今季は22トンの漁獲を目指すとのことで、市場からも熱い期待の眼差しが向けられています。

出航式では、山口県漁協の仁保宣誠専務理事が「今年はふぐがミラノ万博に出品され世界に広がった。皆にしっかりフグを捕ってもらい、まずは日本の方々に味わってほしい。」と挨拶し、山口県延縄協議会の吉村正義会長は「多くの台風が日本を通過している事で海の状態が変化し、昨シーズンよりも漁獲が期待できる。皆の航海の安全と大漁を願う。」と述べました。

その後、全員で乾杯し、資源保護のため下関沖で放流するトラフグの稚魚約1,000匹を積み込んだ4隻が次々に岸壁を離れ出航しました。

豊漁と環境保護と安全を祈る

出航式は毎年恒例の一種のセレモニーではありますが、ふぐ漁関係者にとっては「いよいよ本格的なふぐシーズンがはじまる」という、新たな一年が始まるお正月のような気の引き締まる思いのする行事です。

今般、養殖トラフグが流通の大部分を占めるようにはなってきていますが、やはり天然トラフグの味は格別なものです。
沢山の方に天然トラフグを召し上がっていただくためにも、ふぐの流通に関わる身として天然資源の安定的な供給を願って止みません。

今回出航した船には、資源保護のために放流する大量のトラフグの幼魚が積み込まれていました。
出航式は目先の豊漁だけでなく将来的な環境保護と、漁師さんたちの航海安全も併せて祈る大切な行事になっています。

さかいの夏ふぐ
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