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下関で「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が開催 航海安全・豊漁を祈願

2022年9月1日(木)、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場でふぐシーズンの到来を告げる「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が今年も行なわれました!
※記事に使用している写真は過去の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」のものです。

ふぐ漁の航海安全・豊漁を祈願する「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」

ふぐの本場・下関で毎年9月に開催されている「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は、ふぐ漁の航海安全と豊漁を祈願するとともに業界関係者にとってはふぐシーズンの到来を告げる大切な行事となっています。

今年はおよそ70名の関係者が出航式に出席し、県延縄協議会に所属する漁船3隻の船長が豊漁と安全を祈るお神酒を受け取って船に乗り込み、手を振って見送られるなかゆっくりと出航しました。
ふぐの延縄漁は来年3月まで行われ、荻市見島沖から長崎県の対馬沖までの海域で47隻が操業する予定です。

また、出航した漁船には体長約15cmのトラフグの稚魚3千匹が積み込まれており、未来のふぐ漁発展への祈りを込めて沖合で放流されます。

昨シーズンを上回る漁獲量に期待

いまだ新型コロナウイルスの影響が続くなか行われた今年の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」。
県延縄協議会の吉村正義会長は、「今年の夏は猛暑日が続いたので、こういう年は冬場になったら恐らくふぐ漁にも期待が持てる年になるのでは」と今シーズンへの思いを述べていました。

昨シーズンの県内のトラフグの漁獲量はおよそ37トンと前シーズンよりも6トン増えたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で魚価の低迷や燃料費高騰などの厳しい状況が続いていることから、ふぐの需要回復・コロナの収束などをはじめ、ふぐ業界への様々な願いが込められた式典となりました。

なお、初競りは9月下旬ごろになる見通しとなっており、関係者は「PRもしっかりと行って魚価が高値で安定するよう努力していきたい、1匹でも多くのトラフグを獲ることを頑張ります」とあいさつし、今年の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は幕を閉じました。

今季もふぐシーズンに期待を寄せつつ、漁船のみなさんの航海の安全と豊漁を祈りましょう!

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