ふぐニュース

平成最後のお正月! 下関市で「ふぐの初競り」

2019年1月4日(金)、とらふぐ取扱量日本一を誇る山口県下関市にて、ふぐの初競りが行なわれました。
下関のふぐの初競りは、毎年多くのマスコミからも注目が集まる新春の恒例行事です。

これまで競りが行なわれていた南風泊(はえどまり)市場は、高度衛生化市場建設による建て替え工事のため、今年は近くの仮設市場で初競りが行なわれました。

平成最後となったふぐの初競り

平成最後のお正月を迎えた2019年1月4日(金)、早朝3時25分ごろからふぐを詰めた箱が場内に並べられ、初競りが始まりました。

今年は穏やかな気候に恵まれ、天然もののとらふぐの水揚げ量が昨年より多い9.5トンとなり、養殖もの7トンと合わせて計16.5トンのとらふぐが競りにかけられました。大きなものでは、1匹あたり8キロにも及びます。

長年利用していた南風泊市場ではなく仮設市場での初競りとなったため、いつもとは勝手が違う初競りとなりましたが、大きな混乱もなく平成最後の初競りは滞りなく終了しました。

今年の最高値は昨年と同じ1万3000円

初競りでは「ええか、ええか」という威勢のよい掛け声とともに、競り人と仲買人が筒状の黒い袋の中に手を入れて、互いに指を握って価格を交渉する「袋競り」という独特の方法で次々とふぐが競り落とされていきます。

「袋競り」は全国でも珍しく、競り人と仲買人の素早いやり取りの様子は圧巻です。

毎年注目を集めている今年のとらふぐの最高値は、昨年と同じ1万3000円とまずまずのスタートとなりました。
競り落とされたとらふぐは、主に関東や関西へ出荷されていきます。

ふぐを食べて幸福(ふく)な1年を!

ふぐ初競り

毎年ふぐの初競りは注目度が高く、市場には現職市会議員の方やマスコミなど、今年も多くの方々が集まりました。
業界関係者にとっても、初競りは新たな一年の訪れに気を引き締める大切な行事でもあります。

市場を運営している下関唐戸魚市場の見原宏社長は、新年の抱負を今年の干支であるイノシシに例えて「今年はさらなるふぐの相場の上昇に向けてイノシシのように突っ走りたい」と話しました。

初競りはふぐのおいしさが増すシーズン真っ只中に行なわれ、毎年ニュースや新聞を通して報道を楽しみにしている方が多くいらっしゃいます。
今年は初競りで競り落とされたふぐをおいしくいただいて、新年に「福(ふく)」を呼び込んでみてはいかがでしょうか?

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