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山口県で初! 小学生が「ふぐ処理師」資格試験に挑戦

2022年7月13日(水)、ふぐの本場・下関で知られる山口県で「ふぐ処理師」の資格試験が今年も行われました。
なんと今回は山口県で初となる小学生が受験し、今話題を集めています!

「ふぐ処理師」の資格試験に小学生がチャレンジ

「ふぐ処理師」の資格試験は山口市のやまぐち総合教育センターで行われ、県内で42回目を迎えた今年は27人が受験しました。
この日はトラフグ一匹を捌く実技試験が行われ、一定時間内に猛毒・テトロドトキシンを含む肝臓などの食べられない部分を除去し、身や皮などの食べられる部分を分類してそれぞれを容器に並べていくという内容の試験が行われました。
ふぐの不可食部分と可食部分を正確に見極め処理していくという、しっかりとした知識と技術が必要なのが「ふぐ処理師」の資格です。

そして、今回話題となっている初の小学生受験にチャレンジしたのは宇部市の小学5年生。試験に設けられた20分間、一生懸命ふぐの処理に取り組みました。
将来の夢は「料理人」とのことで、試験後は「これまでの人生で一番緊張したけれど、できるだけ頑張った」と話していました。

山口県では今夏から「ふぐ処理師」の資格取得条件が緩和に

山口県では、これまで「ふぐ処理師」の資格取得は現場で実務経験を3年間積んだあとに試験を受けることが必須となっていましたが、今年の夏から取得条件が緩和されました。
実務経験がなくとも正しい知識と技術を持ち、試験に合格できれば資格を取得できるようになったことから、例えば「豊富な知識と経験があっても、処理師がいる現場で実務経験がない」といったふぐ漁師やそのご家族といった方々でも試験にチャレンジすることができるようになりました。

とはいえ、「ふぐ処理師」の資格を取得するには、まずふぐに関する知識や食品衛生学などが問われる学科試験に合格してから実技試験を受ける必要があります。
今回話題となった山口県内初の小学生受験も実技試験に至るまでに大変な努力を重ねた結果であり、お母さんも「一からのスタートで本当によく頑張った」とお話ししていました。

なお、試験結果は8月2日に発表される予定となっています。きっと料理人の夢への第一歩に繋がることでしょう!

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