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ふぐがより安全に楽しめる! 「ふぐ処理資格」全国統一まであと一歩

ふぐ料理をおいしく安全にいただくためには、ふぐ処理に関する正しい知識・技術を持つ有資格者による調理が必須となります。
2019年6月には、これまで都道府県ごとに異なっていた「ふぐ処理資格」取得制度の内容が全国で統一されることが正式決定し、新たな認定基準への移行が進められてきました。

そして2024年6月、岩手県と神奈川県でも条例が改正され、ふぐ処理資格の全国統一まであと一歩となりました。

多くの人々の努力によって決定した「ふぐ処理資格」の全国統一

ふぐは有毒部位があるため、食品衛生法でふぐ処理の資格が必要であると定められていますが、全国統一化が進められるまでは都道府県ごとに資格取得制度の内容が異なり、転居などで他の地域に移動した場合は、改めて移動先の自治体での資格取得が必要でした。

さらに都道府県ごとに制度内容に差があったため、ふぐを海外へ輸出するに当たって安全面で相手国の理解が得られにくいといった点が問題となっていました。
こうしたことから、ふぐ料理の安全性を確保するために、ふぐ業界では長きにわたって資格の全国統一を求める取り組みが行われ、2019年に厚生労働省で認定基準がまとめられました。

その後は、ふぐ処理資格を取得するために必要な学科と実技試験の内容が統一化して実施されるよう各地域で制度が整備されていき、2024年6月には岩手県と神奈川県でも条例が改正されて、「ふぐ処理資格の全国統一」まであと一歩となりました。

全国統一化で期待高まる「ふぐ食」のさらなる発展

ふぐ処理資格の全国統一が近づくことによって、期待が寄せられているのは海外への輸出の活発化だけではありません。

ふぐの本場・下関は各都道府県が定める資格取得制度のなかで最も難易度が高いといわれていましたが、2022年夏から資格取得条件が緩和され、より多くの人が試験に挑戦できるようになりました。
ふぐに関する知識や技術が問われる厳しい試験に合格するために、大変な努力を重ねなければならないことには変わりありませんが、例えば中華料理屋やフランス料理屋といったこれまでふぐ料理には縁がなかった方でも試験が受けられるようになりました。

全国統一への移行が今後よりたくさんの人が資格取得に興味を持つきっかけに繋がり、新しいふぐ料理の誕生など、これからの未来に向けた新たな挑戦に期待が高まります!

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