ふぐニュース

乗り越えよう新型コロナ! 下関で「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が開催

2021年9月1日(水)、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で今年もふぐシーズンの到来を告げる「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が行なわれました!

ふぐ漁の航海安全と豊漁を祈願「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」

ふぐの取扱量が日本一を誇る山口県下関市で毎年開催されている「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は、ふぐ漁の航海安全と豊漁を祈願するとともに業界関係者にとってはふぐシーズンの到来を告げる大切な恒例行事です。

今年は県延縄協議会に所属している漁船53隻のうち3隻が関係者らに手を振って見送られ、下関を出航しました。来年3月ごろまで荻市見島から長崎県対馬にかけての海域で操業し、漁獲されたトラフグの初競りは9月下旬ごろに行われる予定となっています。
また、漁船には資源回復を図るために沿岸で放出するトラフグの稚魚が約2000匹積み込まれており、未来のふぐ漁発展への祈りを込めて海に放たれます。

昨シーズンを上回るふぐの漁獲を目指して今年も出航へ

昨年に引き続き、いまだ新型コロナウイルスによる影響が続くなか行なわれた今年の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は、コロナの早期収束と感染拡大によって落ち込んだふぐの需要回復への願いも込められた式典となりました。

延縄(はえなわ)協議会によると、昨シーズンのトラフグの水揚げ量は前年より約4トン少ない約31.5トン、金額にして約2000万円減少の約1億8500万円となっており、今季ではそれを上回る漁獲を目指します。
今季は漁場の水温が台風や停滞した秋雨前線の影響で、例年に比べ3度ほど低くなっており、ふぐ漁への良い影響が期待されています。
協議会の吉村正義会長は、「日本海の荒波で育った天然のトラフグを皆さんに食べてもらいたい」と述べ、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてトラフグの相場が上がることに期待を込めて今年の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は幕を閉じました。

まだまだ新型コロナによる影響が続く昨今ではありますが、今季のふぐシーズンに期待を寄せつつも漁船のみなさんの航海の安全と豊漁、そしてウイルスの早期収束を祈りましょう。

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