平成28年4月16日、東京都中央卸売市場(築地市場)にて第61回ふぐ供養祭が執り行われました。
この行事は東京築地魚市場ふぐ卸売協同組合(町山茂理事長)主催で行われています。
歴史が長い東京築地魚市場でのふぐ供養祭
ふぐ供養祭は、ふぐのシーズンの終わりのこの時期に毎年全国各地でそれぞれ行われていますが、築地は下関に次いで長い歴史を誇ります。
今年で61回目を迎えるふぐ供養祭には、築地市場内の水産物卸五社の代表をはじめ、ふぐを扱う仲卸業者、行政の関係者及び下関など各地から築地市場へふぐを出荷している流通関係者が一同に会してしめやかに執り行われました。
一年間にいただいたふぐの命に感謝する焼香のための列ができた屋内での仏事の後、隅田川の岸壁よりふぐを放魚して供養祭は終わります。
築地市場では最後のふぐ供養祭
2016年11月7日には、築地市場は豊洲市場へと移転するため、築地で行われるふぐ供養祭は今回が最後となります。
そのため、今回のふぐ供養祭は例年より多くの参加者が訪れました。
1935年の開場から80年にわたり、日本の食を築き、支えてきた築地市場。
参列者はふぐとともに、築地市場への感謝も込めていたかもしれませんね。