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新型コロナ早期終息を祈願! 「ふく慰霊式」開催!

毎年4月29日に山口県下関市で行なわれている「下関ふく供養祭」。
本来は2020年で81回目を迎える予定でしたが、現在問題となっている新型コロナウィルス対策のため今年は中止となり、代わって28日に「ふく慰霊式」が執り行われました。

残念ながら中止となった「下関ふく供養祭」とは?

「下関ふく供養祭」は、1930年から協同組合下関ふく連盟の主催で行なわれている下関の大切な伝統行事の一つです。毎年ふぐシーズンが落ち着く4月の、ふぐに語呂を合わせた「29日」に開催されています。

日本国内では最も歴史あるふぐ供養祭として知られており、例年であれば当日は全国から生産者、養殖業者、卸業者などの水産関係者らが多数参列します。毎年会場内には水槽に入った天然トラフグが祀られ、多数の花環が供えられるほか、ふぐへの日頃の感謝の気持ちを込めて焼香・供養する運びとなっています。

そして2020年を迎えた今年は81回目となり、令和初のふく供養祭となる予定でしたが、残念ながら昨今問題となっている新型コロナウィルス対策のため中止となりました。

ウィルス対策のため少人数で執り行われた「ふく慰霊式」

ウィルス対策のため少人数で執り行われた「ふく慰霊式」

今年は中止となった「下関ふく供養祭」に代わって、4月28日に「ふく慰霊式」が関係者のみで執り行われました。会場は昨年に引き続き、建て替え工事中となっている下関南風泊(はえどまり)市場に隣接する仮市場となりました。

供養祭と同様に、協同組合下関ふく連盟の主催で開催され、報道陣も不在のなか、連盟の見原理事長を中心として20名ほどの少人数で行われました。式中には、下関市内の本行寺による読経のなかで各人が順番に焼香を行い、今シーズンいただいたふぐの霊を弔いました。
また、式終了後には市場のそばの岸壁からトラフグが放流され、来季の豊漁とふぐ漁の安全を祈りました。

見原理事長は挨拶のなかで、魚価の低迷による生産者の労苦を気遣い、今後のふぐ業界の発展と新型コロナウィルスの早期の終息を祈願し、「ふく慰霊式」は幕を閉じました。

次のシーズンに向けて新型コロナ早期終息を祈願

今年で81回目を迎える予定となっていた「下関ふく供養祭」は中止となってしまいましたが、「ふく慰霊式」としてしっかりと新型コロナウィルスの対策がされた形でふぐへの感謝の気持ちが伝えられました。

新型コロナウィルスの世界的な早期の終息を願い、ふぐの豊漁を期待して次のシーズンを楽しみに待ちましょう。

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