ふぐニュース

平成最後の「ふぐ供養祭」が豊洲市場で開催

今年で64回目となる「ふぐ供養祭」が、東京ふぐ卸売共同組合主催によって2019年4月20日に行なわれました。
今回は、これまで会場となっていた築地市場から場所を移し、豊洲市場での初の供養祭となりました。

ふぐ供養祭とは?

ふぐ供養祭は、毎年ふぐのシーズン終わりの時期に開催されている伝統行事です。
1年間にいただいたふぐの命に感謝するために、市場内の水産物卸業者をはじめ、ふぐを扱う仲卸業者、行政の関係者および下関など各地から豊洲市場へふぐを出荷している流通関係者が参列しています。

供養祭では例年、多くの花が飾られた祭壇が会場に設置され、ふぐへの感謝の気持ちを込めて読経や焼香が行なわれます。
屋内での仏事を終えたあとは、外に移動して東京湾にふぐが放魚されます。

供養祭は、ふぐの本場・下関をはじめとする日本各地で行なわれていますが、国内外から多くの魚種が市場に集まる市場で、ふぐという一種類の魚種だけで供養祭が行なわれているのは珍しいそうです。

豊洲市場で初開催となったふぐ供養祭

ふぐの放魚

これまで東京築地市場で行なわれていたふぐ供養祭は、昨年の豊洲市場への移転に伴い今年から新たな会場で64回目を迎えました。

当日は供養祭の会場となった市場管理棟内のホールに、市場関係者や全国各地のふぐ関係者など百数十人が参列しました。
読経や焼香などの仏事のあとは、2020年に控える東京オリンピックの選手村を建設中の晴海埠頭の対岸までバスに乗って移動し、参列者によってふぐの放魚が行なわれ幕を閉じました。

供養祭に参列した関係者は、ふぐへの感謝の気持ちとともに新たな時代に向けて今後のふぐ食の発展を祈りました。

平成最後のふぐ供養祭

平成最後の開催となった今回は、約80年間にわたって日本の食を支えてきた築地市場が豊洲市場へ移転して初めての供養祭となりました。

年号や場所が変わっても、ふぐに対する特別な思いや感謝の気持ちが伝統となって、これからの未来へ大切に受け継がれていくことでしょう。
新たな時代のふぐ食のさらなる発展に大いに期待しましょう!

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