ふぐニュース

世界初?! 宇宙を旅したふぐが下関「海響館」で展示

ふぐの本場・山口県下関市の水族館「海響館」は、展示されているふぐの種類が世界一を誇ることで知られています。
施設内では100種類以上の世界のフグ目魚類を見ることができますが、現在ひときわ異彩を放つ「宇宙を旅したふぐ」が展示されていることをご存知でしょうか?

今回は、下関の海響館で2019年7月9日から9月1日まで展示されている世界初の「宇宙フグ」をご紹介します!

宇宙から生還した幸「ふく」なふぐとは?!

宇宙から生還したふぐ

「宇宙フグ」とは、宇宙カプセルに格納され、大型風船によって宇宙の入り口である成層圏まで打ち上げられ無事に地上へ帰還したふぐのことです。

平成最後の日となった2019年4月30日、沖縄県の宮古島市で開催されたスペースバルーンコンテストに下関市の市民団体「しものせき宇宙プロジェクト」が参加し、ふぐが宇宙へ打ち上げられました。
ふぐが地上から打ち上げられた高度は、航空機が飛ぶ3倍の高さにも及ぶそうです。

ふぐは地上から約30kmもある成層圏まで打ち上げられ、風船が破裂したあとはパラシュートにより海の上に着水しました。
その後、GPS信号を頼りに宮古島沖の約50km地点で回収され、無事に生きて帰還したことが確認されました。

なお、今回宇宙に打ち上げられたふぐは「南米淡水ふぐ」という、最大でも5cmほどまでしか成長しない小さくて可愛らしいふぐとして知られています。小さくても偉大な功績を残してくれました!

下関・海響館にて2019年9月1日まで「宇宙フグ」を展示

下関の海響館では「宇宙フグ」の紹介コーナーが設けられ、無事に生還し元気に泳ぐふぐの姿を直に観察することができます。
打ち上げ時に容器に取り付けたカメラで、ふぐが宇宙を旅する様子を撮影した貴重な映像も公開されており、連日多くの人々で賑わっています。

宇宙ふぐの展示期間は2019年7月9日から9月1日までの期間限定。夏休みの自由研究に、お子さんとともに訪れてみるのも良いかもしれません。

そのほかにも、海響館では100種類以上の世界のフグ目魚類をはじめ、国内では珍しいイルカとアシカの共演ショーや、国内最大級のペンギン展示施設、世界でも数体しか現存していないシロナガスクジラの全身骨格標本などさまざまな展示を見ることができますので、下関を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
(画像提供:しものせき宇宙プロジェクト)

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