ふぐニュース

新時代への期待が込められた80回目の「下関ふく供養祭」

2019年4月29日、毎年の恒例行事となっている「下関ふく供養祭」が山口県下関市にて開催されました。
今回で開催80回目を数え、大型連休中にもかかわらず全国から生産者、養殖業者、卸業者など水産関係者らが多数参列しました。

下関ふく供養祭とは

下関ふく供養祭は、協同組合下関ふく連盟主催で1930年から行なわれている伝統行事です。
日本国内で最も歴史あるふぐ供養祭としても知られ、毎年ふぐシーズンが終わる4月、ふぐの語呂合わせである「29日」に行なわれています。

なお、これまで下関ふく供養祭は南風泊(はえどまり)市場で毎年行われていましたが、今年は高度衛生化市場への建て替え工事のため、隣接する仮市場で初めての開催となりました。

ふぐへの感謝の気持ちをこめて

令和初のふぐシーズンへ

供養祭当日は、会場内に約4キロのとらふぐを入れた水槽が祭壇に置かれたほか、全国から供えられた多数の花還が会場の壁面を覆い尽くし、ふぐへの感謝の気持ちが表現されていました。

天候はあいにくの荒天でしたが、式典には水産関係者ら約300人が参列し、僧侶がお経を読み上げるなか、参加者はふぐの命に感謝を込めて焼香・供養をしました。

式典後は、地元の小学生によって漁港の岸辺からとらふぐの稚魚3,000匹、沖合では市場関係者によって成魚が放流され、来シーズンの豊漁を祈りました。

令和初のふぐシーズンへ向けて

今回の下関ふく供養祭は、元号が平成から令和へと変わる2019年5月1日が迫るなかで行なわれ、平成最後の式典となりました。

新しい時代へと移り変わってもこうした伝統行事が受け継がれ、未来へ向けて下関の「ふく」を全国、そして世界へと発信していくという大きな期待が込められる中、今年のふく供養祭は幕を閉じました。

平成最後のシーズンが終わり、来シーズンは令和初のふぐシーズンとなります。豊漁を期待して、楽しみに次のシーズンを待ちましょう!

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