ふぐニュース

山口県で「ふぐ処理師」の資格取得条件が緩和! ふぐ食文化の発展に期待

ふぐ料理をおいしく安心安全にいただくためには、ふぐ処理に関する正しい知識・技術を持つ有資格者による調理が必須となります。
ふぐの処理資格は都道府県ごとに取得制度の内容が異なっており、ふぐの本場・下関がある山口県では、これまで処理師がいる現場で実務経験を3年間積んだあとに試験を受けることが必須でしたが、今回「ふぐ処理師」の取得条件が緩和されることが決定しました!

今夏から適用予定! 「ふぐ処理師」資格取得の新たな認定基準

山口県で認定されている「ふぐ処理師」の資格取得条件は、各都道府県によって内容が異なるふぐに関する免許の取得制度のなかで最も難易度が高いといわれています。
これまでは処理師がいる現場で実務経験を3年間積んだあとは、ふぐに関する知識や食品衛生学などが問われる学科試験、ふぐの種類や可食部位の鑑別、そして実際にふぐをさばく技術を試す実技試験に合格することが取得条件となっていました。

しかし、山口県内では近年「ふぐ処理師」の高齢化や資格取得試験の受験者数の減少が進んでいることが課題となっており、「少しでもふぐの調理に興味持つ人が増えてほしい」との思いから、現場での実務経験がなくとも正しい知識と技術を持ち、試験に合格できれば資格が取得できる改正案が成立しました。
なお、新たな認定基準は、今年の夏の試験から適用される予定となっています。

ふぐ食文化のさらなる発展につながる可能性も!

今回の「ふぐ処理師」の取得条件緩和にふぐ業界関係者からは、今後のさらなる消費拡大とふぐ食文化の発展への期待が寄せられています。

山口県内での「ふぐ処理師」のこれまでの資格取得条件は、ふぐ処理に関する実務経験のない方にとっては大きな障壁になっていました。
しかし、今回取得条件の緩和が決まったことにより、例えば「豊富な知識・技術はあるけれど、処理師がいる現場での実務経験がない」というふぐ漁師やそのご家族といった方も試験に挑戦することができるようになります。

また、取得条件が緩和されたことによって、今後は中華料理屋やフランス料理屋といったこれまでふぐ料理に縁がなかった方でも試験を受けられるようになりますので、将来ふぐを使用した新たな料理が登場するきっかけになるかもしれませんね!

下関ふぐ問屋 下関さかいオンラインショップ
TOP