2024年9月26日(木)、ふぐの本場で知られる山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で、今年もふぐシーズン到来を告げる恒例の「初競り」が行われました!※記事中に使用している写真は過去の「初競り」のものです。
今シーズン注目の最高値は?
ふぐの取扱量が日本一を誇る下関の南風泊(はえどまり)市場では、毎年9月下旬に「ふぐの初競り」が行われています。
業界関係者にとってはふぐシーズン到来を全国に告げる大切な伝統行事で、冬の最高級食材であるトラフグの市場価格は、マスコミをはじめ、多くの人から関心が寄せられています。
当日は、午前3時過ぎごろから初競りの開始を告げるベルが鳴ると、競り人の「ええか、どうか」という威勢のいい掛け声とともに、「袋競り」という下関伝統の方法で次々とふぐが競り落とされていきました。
袋競りとは、他の人には分からないように筒状の黒い袋の中で仲買人と指を握り合い、希望価格を交渉していくという独特の方法です。
初日の入荷は、昨年よりも170キロ増えた250キロもの天然トラフグが競りにかけられました。最高値は猛暑の影響で鍋物用の需要が伸びていないことなどから、1キロあたり1万9000円と昨年より3000円下がりました。競り落とされたふぐは関東や関西方面へと出荷されます。
今年も旬を迎えたふぐ料理を楽しもう!
今季の初競りを終えて、南風泊(はえどまり)市場を運営する下関唐戸魚市場の郷田祐一郎社長は、「今シーズンも安心安全の下関のふぐを、しっかりと全国の皆さんに食べていただけるようにしてまいります」と話していました。
いよいよ本格的に始まった今季のふぐシーズン。これから来年2025年の3月ごろまでふぐが最も旬な時期が続いていきますので、今季もおいしいトラフグの味をぜひお楽しみください!