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コロナ禍を乗り切ろう! 下関でふぐに感謝伝える「ふく慰霊式」開催

ふぐの本場、山口県下関市では2021年4月28日(水)に南風泊(はえどまり)市場にて「ふく慰霊式」が執り行われました。
昨年に引き続き、新型コロナウイルス対策のため中止となった「下関ふく供養祭」の代替として開催され、市場関係者ら15名が参列しました。

1930年から続く「下関ふく供養祭」とは?

今回は残念ながら中止となった「下関ふく供養祭」は、協同組合下関ふく連盟の主催で1930年から行われている下関の伝統行事の一つです。
毎年ふぐのシーズンが落ち着く4月、ふぐの語呂合わせである29日に行われており、日本国内で最も歴史あるふぐ供養祭として知られています。

例年であれば供養祭当日は水産関係者ら約300人が参列し、全国から供えられた多数の花還と水槽に入った天然トラフグが祀られた会場内で僧侶がお経を上げるなか、ふぐの命に感謝の気持ちを込めて焼香・供養をします。
昨年は新型コロナウイルス対策の観点から中止となり、早期収束を祈願して2021年を迎えましたが、残念ながら今年も引き続き中止となりました。

新型コロナ対策に細心の注意を払いつつ行われた「ふく慰霊式」

「下関ふく供養祭」に代わって4月28日に執り行われた「ふく慰霊式」は、新型コロナウイルス対策に細心の注意を払いつつ市場関係者ら15名が参列。
供養祭と同様に日本海で漁獲した天然トラフグが供えられ、式中は僧侶がお経を上げるなか各人が順番に焼香・合掌を行い、今シーズンにいただいたふぐの霊を弔いました。

また、式後は参列者によって市場のそばの岸壁からトラフグとマフグが放流され、次期の豊漁とふぐ漁の安全を祈りました。
協同組合下関ふく連盟の見原理事長は挨拶の中で、コロナ禍によって消費が落ち込んだ今期は大変厳しい一年となった関係者の労苦を気遣い、来シーズンに向けて日本経済とふぐ需要の回復を祈願して「ふく慰霊式」は幕を閉じました。

新型コロナ早期終息祈願! 次のシーズンに向けて

昨年に続いて今年も残念ながら「下関ふく供養祭」は中止となりましたが、ふぐへの感謝の気持ちを例年と変わらず伝えられた式典となりました。
いまだ影響が続く新型コロナウイルスの早期の終息を願いつつ、ふぐの豊漁を期待して次のシーズンを「幸ふく(福)」に迎えられるよう楽しみに待ちましょう!

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