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新型コロナに負けない! 下関で「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が開催

2020年9月1日(火)、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場でふぐ漁シーズンの到来を告げる「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が今年も行なわれました!

「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」で航海安全と豊漁を祈願

ふぐの本場・下関で毎年9月に行われている「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は、ふぐ漁の航海安全と豊漁を祈願するとともに、関係者にとってはふぐシーズンの到来を告げる大切な行事となっています。

出航式当日は、県延縄協議会に所属する漁船55隻のうち3隻が代表して南風泊(はえどまり)市場からの出航が見送られました。
今年の本格的な操業は台風の影響が収まってから始められる予定となっており、来年3月ごろまで荻市見島から長崎県対馬にかけてトラフグやマフグの漁獲が行なわれます。なお、初競りは9月20日ごろとなる見通しです。

また、出航した船には資源保護を目的にトラフグの稚魚5000 匹が積まれており、未来のふぐ漁発展への祈りを込めて沖合で放流されます。

新型コロナウイルス早期終息とふぐ消費拡大に期待を込めて

今年の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は、新型コロナウイルスによる影響で厳しい状況が続くなか、早期の終息とふぐの消費拡大への期待が込められた大漁旗を漁船に掲げ出航が見送られました。
また、近年は地球温暖化の影響によって海水温が上昇し、天然トラフグの水揚げ量が減少している傾向にあることから、今季は前年の36トンを上回る40トンの水揚げ量を目指しています。

山口県延縄(はえなわ)協議会の吉村正義会長は、昨今の新型コロナウイルスの影響によって魚価が低迷していることに触れ、年末ごろまでには元の姿に戻ることを願い、多くの人々においしいトラフグを届けたいと述べました。

今年は台風が迫るなか行なわれた「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」。今季のふぐシーズンに期待を寄せつつも、漁船のみなさんの航海の安全と豊漁、そして新型コロナウイルスの早期終息を祈りましょう。
※記事に使用している写真は過去の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」のものです。

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