暖かな気候の春は絶好の釣りシーズンを迎え、海や川などのレジャースポットが多くの人で賑わいます。
そんな中、ふぐ処理の免許・資格を持たない素人が、釣り上げたふぐを調理してしまうのは大変危険だとして厚生労働省がSNSで注意を呼びかけています。
毒性は青酸カリの1000倍?! ふぐ毒による食中毒
「冬の最高級食材」として知られるトラフグをはじめ、ふぐには様々な種類が存在していますが、その多くが猛毒・テトロドトキシンを持っています。
そのため、誤って食べてしまうのは大変危険で、ふぐ処理の免許・資格を持たない素人が調理することは食品衛生法で禁止されています。
しかし、残念ながらふぐ毒による食中毒事故は、例年全国各地で20〜30件発生しているといわれており、インターネットやテレビのニュースで度々報じられています。
食中毒の原因のほとんどが、釣り上げてきたふぐを誤って調理してしまい、食べてしまったというケースです。
テトロドトキシンは青酸カリの1000倍ともいわれるほどの強い毒性で、解毒剤がないことでも知られています。ふぐを塩でもむ、水にさらすといった方法でも無毒化されることはなく、加熱しても分解されないため、通常の調理ではふぐ毒を取り除くことはできません。
食中毒の症状の多くが人の体にしびれや麻痺などを引き起こし、最悪の場合は呼吸停止に陥り、死に至ることもありますので、ふぐを素人判断で調理したり、人にあげたりするのは絶対に避けてください。
また、ふぐは種類によって毒を持つ部位が異なり、同じ種類であっても季節や地域、個体によって毒性が違う場合があるため、「自分は大丈夫」と考えるのは非常に危険です。
なお、食中毒の予防については厚生労働省ホームページも併せてご覧ください。
専門店で安全にふぐ釣り&ふぐ料理を楽しもう!
ふぐを素人判断で取り扱うのは大変危険ですが、「ふぐ釣りを楽しみたい!」という方には、例えば東京湾で行われ高い人気を誇る「湾フグ」がおすすめです。
周辺に釣り船を運行している専門の船宿が営業しており、釣り上げてスタッフが安全に捌いたふぐを持ち帰ることができるので、特に旬を迎えるシーズンは人気が高く、各地から多くの人々が訪れています。
そのほかの地域でも、ふぐ釣りが安全に楽しめる船宿が営業しているところがあるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
そして、本格的なふぐ料理をご家庭でいただいてみたいという方には、専門店のご利用がおすすめです。
ふぐ料理は様々な通販サイトでお求めになることができますが、なかでも、トラフグを中心としたふぐ料理の通販を行っている老舗ふぐ問屋「下関さかいオンラインショップ」では、季節の行事やイベントに合わせたキャンペーンも実施しています。ぜひ参考にしてみてください。