ふぐ取扱量が日本一を誇る下関で知られる山口県では、今年も「ふぐ処理師」資格試験が行われ、今回は史上最年少となる小学5年生がチャレンジしたことが話題となりましたが、その後試験の結果発表が行われ、見事合格しました!
最年少記録を更新! 「ふぐ処理師」試験合格
今年も6月から7月にかけて行われた、山口県の「ふぐ処理師」資格試験に最年少で合格となったのは熊本市に住む小学5年生のお子さんです。
10歳での合格ということで、結果発表後の8月22日には熊本県の木村知事にふぐ処理師試験合格を報告し、自ら捌いたふぐの刺身を振舞いました。
小学校入学前から魚に興味があったとのことで、釣りをしたり調理をしたりしたことが資格試験にチャレンジするきっかけとなったそうです。
試験を受けるにあたって熊本市のふぐ養殖会社の方のサポートを受け、半年間しっかりと準備を重ねたということです。見事に合格し、知事にふぐを振舞う際には、ふぐ処理師の免許を持つ養殖会社の担当者に見守られるなか調理が行われました。
「ふぐ処理師」試験に合格するには、ふぐに関するしっかりとした知識と技術が必要となり、6月に学科試験が行われ、その後は通過者のみ実技試験が行われます。今回、10歳での合格は全国でも史上最年少となりました。
試験は都道府県ごとに行われていますが、熊本県では免許を取得できるのは18歳以上と定められているため、しばらくは免許を持つ方の監督の元で技術を磨く形となります。夢への大きな一歩を踏み出した今後の活躍に期待です。
資格取得条件の緩和で受験者も増加傾向に
山口県では、2022年から「ふぐ処理師」の資格取得条件が緩和されたことにより、試験の受験者も増加傾向にあります。
以前は試験を受けるには現場で3年間実務経験を積むことが必須となっていましたが、経験がなくとも正しい知識と技術があれば資格取得が可能となりました。
ふぐ料理に今まで縁がなかった他ジャンルの料理人が興味を持つきっかけにも繋がり、今までにない料理の登場など新たな試みに期待が寄せられています。
最近では県外でも、ふぐ料理の可能性を広げることを目的としたコンテストなど、様々な取組みが行われていますので、我こそはという方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?