ふぐの本場・下関で知られる山口県では、今年も6月から7月にかけて「ふぐ処理師」資格試験が行われました!
約80名が挑戦した「ふぐ処理師」資格の実技試験
2024年7月10日(水)、本年度の「ふぐ処理師試験」実技試験がやまぐち総合教育支援センター(山口市)で実施され、6月に行われた学科試験の通過者ら約80人が受験しました。
この日は一定時間内にトラフグ一匹を捌き、猛毒・テトロドトキシンを含む肝臓などの食べられない部分を除去し、身や皮などの食べられる部分を分けて容器に並べていくという内容の試験が行われました。
可食部分と不可食部分を正確に見極めて処理していくという、ふぐに関するしっかりとした知識と技術が必要な試験です。
受験者は10代から60代と幅広い年齢層で、特に今回は史上最年少となる小学5年生が試験にチャレンジしたことが話題となり、テレビやインターネットのニュースでも大きく取り上げられました。
熊本県から試験を受けに来た10歳のお子さんで、頻繁に釣りに行くほど魚が大好きなのだとか。昨年、宇部市の小学6年生が試験に合格したことをニュースで知ってフグの養殖会社に弟子入りし、半年間しっかり準備を積んできたとのことです。
なお試験結果は7月末に発表される予定となっています。きっと将来の夢に近づく第一歩に繋がることでしょう!
「ふぐ処理師試験」受験者数は増加傾向に?
山口県で毎年行われている「ふぐ処理師試験」の受験者は、昨年が約60名、今年は約80名 (実技試験時点) と増加傾向にあります。
なかには今回受験した10歳のお子さんのように、過去の小学生受験のニュースを見たことがきっかけとなったという方もいるので、今後ますます多くの方から注目を集めるかもしれません。
とはいえ「ふぐ処理師」の資格取得は、まずふぐに関する知識や食品衛生学などが問われる学科試験に合格してからでないと実技試験も受けられないため、大変な努力を重ねなければなりません。
そんななか今回見事に学科試験を通過し、実技試験にチャレンジした受験者の方々の合格を祈りましょう!