ふぐニュース

ふぐシーズン到来! 下関で「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」開催

2023年9月1日(金)、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が行われ、今年もいよいよふぐシーズンがスタートしました!

豊漁と航海安全を祈願する「ふぐ延縄船出航式」

ふぐの取扱量が日本一を誇る下関で毎年9月に行われている「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」は、業界関係者にとっては豊漁を祈願するとともにふぐシーズン到来を告げる大切な行事です。
当日は漁業関係者ら約50人が出席し、県延縄協議会に所属する漁船3隻が手を振って見送られました。

ふぐの延縄漁は来年3月まで行われ、荻市の見島沖から長崎県対馬沖にかけての海域で漁船47隻が操業する予定です。9月下旬には下関で「ふぐの初競り」が行われます。
また、出航した船には体長約15cmのトラフグの稚魚約2000匹が積み込まれており、資源保護を目的に下関沖と見島沖で放流されます。

「ふぐの初競り」もまもなく! 今シーズンの豊漁に大きな期待

新型コロナウイルスの影響による社会的な状況が落ち着いたなか行われた、今年の「ふぐ延縄 (はえなわ) 船出航式」。関係者は「4年ぶりにコロナの影響を受けないふぐシーズンなので、おいしいトラフグをたくさん獲ってきてほしい」と期待を込めて呼びかけました。
また昨今は燃料費の高騰や、資源減少などふぐ延縄船を取り巻く環境が年々厳しさを増す状況となっていることにも触れ、ふぐ業界への様々な願いが込められた式典となりました。

県延縄協議会によりますと、昨シーズンは長期にわたって漁場の広範囲に冷海水が流れ込み、水温が下がったことが不漁の原因となって、協議会に所属する漁船の水揚げ量は前シーズンよりも2トン少ない約35トンにとどまりました。今シーズンは厳しい年となった昨年を乗り越え、一昨年並みの37トンの水揚げ量を目指すということです。

今季もふぐシーズンに期待を寄せつつ、漁船のみなさんの航海の安全と豊漁を祈りましょう!

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