ふぐニュース

釣り上げたふぐはリリースしよう! 釣り場に放置された魚が問題に

世界の海で約100種類以上、日本近海でも約50種類以上もの仲間が暮らしている「ふぐ」。
時には釣り場で釣れることがありますが、多くのふぐが体内に猛毒・テトロドトキシンを持っているため資格・免許を持たない素人が持ち帰って調理するのは大変危険なことで知られています。

その一方で、釣ったふぐを釣り場や港、浜辺などに放置する行為がSNS上を中心に度々話題となり、問題視されています。

釣り人がふぐを捨てて放置する行為が問題に

猛毒・テトロドトキシンを持つふぐは、資格・免許がなければ捌くことができないため釣り上げたら基本的にはリリース(海に還す)することになります。

しかし、残念ながら一部ではありますが中には釣り上げたふぐをリリースせず、そのまま放置している心無い釣り人も多く見受けられます。
悪質なケースになると大量のふぐが捨てられ、そこを通りかかった方が苦言を呈する形でその場の様子を撮った写真をSNS上にアップし、広く問題視されるケースも増えてきました。

その背景として、ふぐの仲間の中でも特に「クサフグ」は、釣りで仕掛けられたエサを食べてしまったり、鋭く硬い歯で仕掛けを噛み切ってしまったりすることで知られています。また、群れで集まってくる習性があり、釣りにならないこともあるほど非常によく釣れるのだそうです。
そのため、釣り人からは「餌取り名人の外道」と呼ばれ疎ましく思う方も多いですが、だからといって堤防などに放置して命を奪ってしまうのはマナー違反です。

また、ふぐだけでなく放置された魚介類が腐敗して悪臭を放ったり、カモメやカラスによって荒らされて釣り場が汚れてしまったりすることも多いため、釣り上げたら正しく対応する最低限のマナーを守って楽しんでいただきたいものですね。

マナーは守って釣りを楽しもう! ふぐの取り扱いには注意を

釣り人がふぐを堤防などに放置する理由の一つとして多いのが、「リリースしてもまた餌に食いついてくるから」というもの。
確かに厄介に感じるかもしれませんが、その場合は海水を入れたバケツなどを用意して、ひとまず魚を入れてキープしているという方もいらっしゃいます。

ただし、ふぐの中には皮に毒を持つ種類も存在しますので、釣り上げたら必ず釣り用の手袋をつけて取り扱うようにしてください。
また、ふぐはクチバシ状の強力な歯を持っており、うっかり素手で口の中に指を入れてしまうと噛まれて大怪我する恐れもありますので注意しましょう。

近年はSNSなどへの投稿がきっかけとなって様々な問題が浮き彫りになるケースが増えてきました。釣りの邪魔だからといって、人の都合で魚を堤防に放り投げて命を奪ってしまうのはマナー違反です。
一部の心無い方のせいで、釣り人全体のイメージが損なわれることを避けるためにも、マナーは守って釣りを楽しみましょう!

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