ふぐニュース

「下関ふく」が今年もNYへ! 第1便が出荷

「春の彼岸から秋の彼岸まで」といわれるふぐの旬を心待ちにしているのは、日本の人々だけではありません。
下関のふぐは実は国内だけでなく、アメリカ・ニューヨークへも毎年輸出されており、海を越えて多くの人々から親しまれています。

そして、今シーズンも下関からアメリカへ向けておよそ300キロのトラフグが第1便として出荷されました!

今シーズンも無事にトラフグ第1便が出荷へ

ふぐの本場として知られる山口県下関市では、日本国内のみならず海外でのふぐの消費拡大を目指し、1989年から毎年市内の水産卸業者でつくる「下関ふく輸出組合」がアメリカ・ニューヨークへ出荷しています。
2019年に30年という節目を迎えたものの、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で輸出はできませんでしたが、昨年から再開され今シーズンも無事に初出荷を迎えました。

11月16日(水)、下関市内のフグ加工会社「畑水産」で箱詰め作業が行われ、有毒部分が取り除かれて冷凍したおよそ300キロにのぼる養殖トラフグが次々にトラックへ積み込まれて出荷されました。
輸出されたトラフグは現地時間で17日午前中に到着し、日本食レストランなどで提供されています。

なお、トラフグは急速冷凍された状態で出荷されており、長い時間をかけてニューヨークへ到着しても日本で食べるのと変わらない鮮度で届けられています。
今シーズンは2回から3回に分けておよそ1トン出荷される予定となっており、次回の出荷は年明けごろの見込みで天然トラフグや白子を中心に輸出されるということです。

今年で33年目を迎えたアメリカへのトラフグ輸出

国内で唯一アメリカへトラフグを出荷している、下関ふく輸出組合の取り組みも1989年から今年で33年目を迎えました。
ニューヨークでも下関のトラフグは現地の人々から人気があり、日本食レストレンでは特にふぐ刺しやふぐ鍋、お寿司などが親しまれているそうです。
組合の郷田祐一郎代表は「先輩たちが築き上げてきたものを継続できた。アメリカの人々にもトラフグのおいしさを十分に味わっていただきたい」と話し、今後に期待を寄せていました。

コロナ禍で一度はアメリカへの出荷が止まっていたものの、昨年再開し今年も無事に第1便が届けられた下関のトラフグ。
まだまだ油断を許さない状況が続いていますが、海外でのふぐ食のさらなる発展と、外国からも今後より多くの方々が早く下関のふぐの味を目当てに旅行に来られるようになることを願ってやみません。

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