旬を迎えた下関のトラフグを毎年心待ちにしている人々がアメリカ・ニューヨークにもいることをご存知でしょうか?
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でアメリカへの輸出はできませんでしたが、今季は2年ぶりにふぐが初出荷となりました!
2年ぶりに下関のトラフグがニューヨークへ!
ふぐの本場として知られる山口県下関市では、日本国内のみならず海外でもふぐの王様・トラフグを楽しんでもらおうと、1989年から毎年市内の水産卸業者などで作る「下関ふく輸出組合」がアメリカ・ニューヨークへ出荷しています。
2019年には30年目という節目を迎えましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響でアメリカではロックダウンが行われていたため、残念ながらトラフグの輸出ができませんでした。
2年ぶりの輸出となった今シーズンは、有毒な部分を取り除いた天然20キロ、養殖180キロ、あわせて200キロのトラフグの身欠きが出荷され、下関市内の畑水産で30日朝から作業が行われました。
輸出されたトラフグはニューヨーク現地時間で12月1日朝に到着し、日本食レストランなどに提供されています。
新型コロナの早期収束と海外でのふぐ食発展を願って
今後のトラフグのアメリカへの輸出は、新型コロナウイルスの感染状況次第で出荷が行われる予定となっており、来年3月末ごろまでに例年並みの約1トンものトラフグが下関から届けられる見込みとなっています。
トラフグは輸出の際に急速冷凍された状態で出荷されており、ニューヨークまで長い時間をかけて到着しても日本で食べるのとほぼ変わらない鮮度で届けられています。
下関のトラフグはニューヨークでも現地の人々から人気があり、主に日本食レストランでふぐ刺しやふぐ鍋、お寿司などが楽しまれているそうです。
30年目を迎えた2019年以降、新型コロナウイルスによる影響で2年ぶりの輸出となった下関のトラフグ。
まだまだ油断を許さない状況が続いていますが、海外でのふぐ食のさらなる発展と、外国人観光客の方々が早くふぐを楽しみに下関へ旅行に来られるようになることを願ってやみません。