アメリカのニューヨークにも、とらふぐが旬なシーズンを楽しみに待っている人々がいることをご存知でしょうか?
下関のとらふぐは、実は日本国内だけでなくニューヨークへも毎年輸出されています。
今シーズンも、2018年11月28日に下関から約400キロのとらふぐがニューヨークへ向けて出荷されました。
1989年から続くとらふぐのニューヨークへの輸出
ふぐ取扱量日本一を誇る下関では、冬の味覚の王様であるとらふぐを海外でも楽しんでもらおうと、「下関ふく輸出組合」が1989年から毎年ニューヨークへ輸出しています。
今シーズン初となった11月28日の出荷では、とらふぐの内臓など毒がある部分を取り除いた「身欠き」ふぐが輸出用に真空パックされた後、ひとつひとつ丁寧にケースに並べられ出荷用トラックに積み込まれていました。
出荷されたとらふぐは、福岡空港、羽田空港を経由してニューヨークへ向かいます。
その後、現地時間29日の午前中に到着、主にニューヨークの日本料理店でふぐ刺しやふぐちりとして提供されています。
とらふぐの鮮度はニューヨークでも変わらない?!
とらふぐがニューヨークに到着するまでのあいだ、とらふぐの鮮度を保つためにどのような工夫がされているのでしょうか?
輸出の際、とらふぐは急速冷凍された状態で出荷されています。
調理からパック詰め、冷凍までの時間を短縮することで、長い時間をかけてニューヨークに到着しても日本で食べるのとほぼ変わらない鮮度で届けることができるそうです。
また、出荷の際には毒が完全に取り除かれた安全なとらふぐであることを証明するシールが貼られています。
下関の人々のこうした工夫や心遣いによって、ニューヨークの人々も安心しておいしいとらふぐが楽しめるのですね!
2019年3月まで続くとらふぐの輸出
今シーズンのとらふぐのニューヨークへの出荷は2019年の3月ごろまで続き、例年並みの約1トンの輸出を見込んでいるとのこと。
とらふぐのニューヨークへの輸出が始まった1989年から、来年2019年で30年という節目を迎えます。
今後、とらふぐが下関から世界中に輸出され、より多くの人々からとらふぐの美味しさが愛される未来に期待が寄せられます。