ふぐニュース

日本海沿岸に漂着 大量のふぐ死骸が発見される

山形県や新潟県、秋田県など、日本海側の海岸で広範囲にわたってふぐの死骸が大量に打ち上げられているのが発見され、困惑が広がっています。原因は分かっておらず、各県で回収し処分される方針で海岸に立寄る際はふぐの死骸に触ったり拾ったりしないよう注意が呼びかけられています。(写真:山形県水産研究所より)

原因不明? 日本海沿岸に漂着した大量の「ホシフグ」

原因不明? 日本海沿岸に漂着した大量の「ホシフグ」

今回、大量に死骸が打ち上げられているのが発見されたふぐは「ホシフグ」という種類です。
青森以南に広く分布し、黒い体に浮かぶ白い斑点が星のように見える体長15〜20cmほどの魚で、他のふぐと同様に毒があり国の規定で食用対象魚にはなっていません。

山形県では管理する漁港だけで数万匹にのぼるホシフグの死骸が発見されたほか、新潟県で少なくとも10万匹、秋田県では約千匹の死骸が確認されたということです。(2023年1月13日時点)
各地で漁業関係者などから相次いで報告があり、回収作業が進められているものの原因は不明とされ、「これだけ大量の数は見たことがない」と困惑が広がっています。
また、打ち上がった時期は正確には分かっていませんが、海が時化た1月9日ごろではないかとみられています。

ホシフグの死骸が発見された山形県などの地域では、少なくとも同様の現象は近年確認されていない一方で、新潟沖では今回との関連は不明なものの昨年11月にホシフグの大量発生が報告されていました。
死骸の腐敗が進むと悪臭など周囲に影響が及ぶ心配があることから、各地で状況の調査とともに早急な対応が求められています。

海岸ではむやみに生き物に触れないよう注意を!

山形県や新潟県などで大量に打ち上げられているのが発見されたホシフグは、毒があるため海岸に立寄る際はふぐの死骸に触ったり拾ったりしないよう各地域が注意を呼びかけている通り、素人判断で安易に扱うのは他のふぐと同様に危険です。

また、今回は大規模な事例でテレビのニュースなどでも取り上げられ大きな話題となりましたが、決して他人事ではなく万が一お住いの地域の海岸で魚が打ち上げられているなどの不審な点がみられた場合も同様です。
海で暮らす生き物のなかには素手で触っただけで棘などが刺さり危険を及ぼすものもいますので、むやみに触ったり近づいたりするのは避けましょう。

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