ふぐを知る・学ぶ

山のふぐ? ふぐの仲間? 「山ふぐ」とは

秋のお彼岸の頃から、1年のなかで最もおいしくいただける旬を迎えるトラフグ。高級食材であるふぐの料理ですが、実はとある食材を用いた料理が「山ふぐ」と例えられていることをご存知でしょうか?

そこで今回は、ふぐ料理と見た目がそっくりな「山ふぐ」についてご紹介します。

ふぐの仲間じゃない?! 「山ふぐ」とは

「山ふぐ」と聞くと、ふぐの仲間かと思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は山ふぐとは「刺身こんにゃく」の別名であり、見た目や歯ざわりがふぐ刺しに少し似ていることからそう呼ばれるようになりました。

主に広島県や群馬県をはじめとする一部の地域で郷土料理として親しまれており、温泉宿などがある観光地では名物としてまるでトラフグのお刺身のように、綺麗に薄切りされた刺身こんにゃくが菊盛りで盛り付けられることがあるそうです。

しかし、トラフグのお刺身といえばふぐ料理を一層引き立てる「ふくポン酢」や小葱、もみじおろしなどと一緒に味わうのが一般的ですが、山ふぐの場合はこんにゃくの素材を活かして酢味噌や辛子醤油などでいただくことが多いのが特徴です。
また、刺身こんにゃくはゆずを練りこんだものや味噌漬け、そうめんやサラダの具材としていただくものなど地域によっても楽しみ方に違いがあります。

「山ふぐ」がきっかけという方も! 下関で本場のふぐ料理を楽しもう

「山ふぐ」は、ふぐのお刺身に似ているといわれていますが、見た目は少し似ているように見えても食べ比べてみるとやはり全く異なることが分かります。
特に「ふぐの王様」といわれているトラフグの場合は、こんにゃくにはないコリっとした歯ごたえやジワリと口の中へ広がる深い味わいが最大の魅力であり、高級食材として多くの方々から愛されている理由でもあります。

また、トラフグはお刺身だけでなく鍋の具材としてや、唐揚げや白子、さらにひれを日本酒に入れた「ふぐひれ酒」など様々なレシピに活用でき、それぞれ異なる魅力が楽しめるのが醍醐味でもあります。

「山ふぐ」がきっかけでふぐ料理に興味を持たれたという方は、是非ふぐの本場・下関を訪れておいしいトラフグを味わってみてはいかがでしょうか?

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