ふぐを知る・学ぶ

フグ毒「テトロドトキシン」の名付け親は日本人?!

日本人が愛してやまないふぐ料理。
しかし、美味しいふぐには毒があるということを、すでに多くの方がご存知のことと思います。

ふぐ毒の成分のことを「テトロドトキシン(tetrodotoxin)」と言います。
この「テトロドトキシン」という名称の名付け親は、日本人であることをご存知でしたか?

フグ毒「テトロドトキシン」を命名した日本人とは?

フグに強力な毒があるということは、5000年前から知られていました。
日本でフグ毒の研究は1887年から始められたといわれています。

日本最初の薬学博士である田原良純さん(内務省東京衛生試験所所長)の手によって、1909年に日本人の手で初めてふぐの卵巣からフグ毒を抽出させることに成功しました。
田原さんはその後もテトロドトキシンの研究を行い、薬理作用を解明し鎮痛効果を実証するに至りました。

田原さんは抽出に成功したフグ毒を、フグ科の学名「Tetraodontidae」から「テトロド」、「Toxin(毒素)」から「トキシン」を合わせて、「テトロドトキシン」と命名しました。
今や世界で使われている「テトロドトキシン」という名称を、実は日本人がつけていたという事実は驚きですね。

しかし、2000年代になった今でも、テトロドトキシンには解明されていない謎が多く残っています。
現代の医学においても、有効な治療法や解毒方法も見つかっていないため、フグ毒による食中毒を絶対に引き起こさないよう注意が必要です。

ふぐの素人調理が原因の食中毒

テトロドトキシンは多くのふぐの体内に蓄積している毒素です。
青酸カリの約1000倍といわれるほど強力な猛毒で、わずか0.5〜1.0mg摂取するだけで致死量に達します。
解毒剤もなく、300度以上で加熱しても分解されません。

このように非常に強力な毒を持つふぐは、食べられるふぐの種類や、食べられる部位は厚生労働省によって厳密に定められています。
正しい調理技術・知識を持つ有資格者による除毒処理が必須となり、素人が調理するのは非常に危険です。

しかし、毎年ふぐ毒による食中毒のニュースが後を絶ちません。
ふぐの食中毒の原因は、釣り上げたりもらったりしたまるごとのふぐを、家庭で調理し食べたことによるものが最多となっています。

ふぐの種類は非常に多く存在し、また部位や季節によっても毒性が変わるものもあります。
最近では別の種類との交雑種、いわゆる雑種ふぐの存在も確認されています。
雑種ふぐはプロでも毒がどこに存在しているか判断できないため、取り返しのつかない事態を招かないためにも、素人調理は絶対に行わないでください。

フグ毒「テトロドトキシン」に怯えずふぐ料理を楽しむために

「テトロドトキシン」は、ふぐ料理好きな日本の研究者達によって年月をかけて研究が進められてきました。
いずれはフグ毒の謎が解き明かされ、解毒方法も確立される日がくるかもしれません。

しかし、ふぐの調理は資格のない素人が行うと大変危険なことには変わりありません。
家庭内で、まるごとのふぐは「食べない・作らせない」を心がけましょう。

ご家庭でふぐ料理を楽しみたい方には、有資格者の手によって調理されたふぐ料理をお取り寄せ・通販することもおすすめです。
また、有毒部分を取り除いた「身欠きふぐ」なら、刺身のサクを扱うような手軽さで、お好みの調理をすることができますよ。

日本の研究者達の成果はもちろんのこと、ふぐ業界の先人たちが磨いてきた除毒技術によってテトロドトキシンに怯えることなく、安心安全なふぐ料理をいただけることは、大変ありがたく幸せなことですね。

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