ふぐを知る・学ぶ

危険な素人調理! ふぐ中毒を未然に防ごう

冬もいよいよ寒さを増してきた12月。
各地からふぐに関するニュースが届き、ふぐシーズンも盛り上がりをみせています。

ふぐの消費が多くなる年末年始ですが、残念ながら毎年ふぐの毒にあたった方のニュースも増えるのもこの頃。
改めて、ふぐに対して正しい認識を持ってふぐ料理を楽しんでいただきたいと思います。

自己処理・自宅調理したハコフグでふぐ中毒に

12月4日に、名古屋市在住の60代男性が、自身で釣り上げたハコフグを自宅で調理し、全身が激しく痛む食中毒となり病院へ搬送されました。
ハコフグと知りながら食したものの、毒に関する知識はあまりなかったそうです。

ハコフグはトラフグなどで知られる毒「テトロドトキシン」は持っていません。しかし、やはり毒性物質である「パリトキシン」に似た物質を内臓に持っている場合があり、素人調理は大変危険です。

それ以外にも、ハコフグは危険を察知すると「パフトキシン」という水溶性の毒性物質を皮膚から分泌します。水槽などでこのパフトキシンが分泌されると、水槽内の他の魚はもちろん、ハコフグ自身も死んでしまうこともあるとか。つまり、ハコフグは内臓と皮を食してはいけないのです。
今回搬送された名古屋の男性は、幸いにも命に別状はなかったものの、一歩間違えれば取り返しのつかない恐ろしい結果につながっていたかもしれません。

ふぐ中毒防止月間を掲げる自治体も

一般的に流通しているトラフグなどのふぐには、「テトロドトキシン」という青酸カリの1000倍以上の毒性物質を体内に持っています。

テトロドトキシンは神経毒で、発症すると手足の痺れにはじまり体全体の機能障害が発生します。最悪の場合呼吸・心臓が停止し死に至ることがあります。
テトロドトキシンによるふぐ中毒に確実な解毒方法はなく、発症すると進行スピードが速く、死亡率も高いことが特徴です。

平成23年にふぐ中毒による死者出たことのある愛媛県では、ふぐの需要が高まる12月を「ふぐ中毒防止月間」と定めています。

この期間内はふぐを取り扱う施設の監視や指導、ふぐ取り扱い者の指導を強化するとともに、一般消費者に対してはホームページやリーフレット等でふぐに関する情報提供や講習会を行い、素人調理などによるふぐ中毒を未然に防ぐ活動を行っています。

ふぐ中毒の原因は家庭における素人調理がほとんど

毎年なくなることのないふぐ中毒のニュース。その原因のほとんどが、家庭でふぐ処理の資格を持たない素人調理によるものです。
ふぐ中毒を未然に防ぐためにも、以下のことを徹底しましょう。

  • ふぐ処理に関する資格を持たない人は、ふぐの処理(有毒部位の除去)を行わない
  • 釣り上げたふぐを自分で調理したり、人にあげない
  • 有毒部位の除去を行っていないふぐを販売・購入・食用しない

ふぐの優しく上品な味を心ゆくまで楽しむためにも、有資格者の手によって正しく処理された、安心・安全なふぐ料理を召し上がってください。

ふぐマガでは、今後もふぐ中毒ゼロを目指し、素人調理の危険性を啓蒙し続けていきます。

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