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フグが「黒海」に出現! その理由とは?

「ふぐの王様」と呼ばれるトラフグをはじめ、フグの仲間は世界中に存在しています。
一方で、最も閉鎖的な海域で知られる「黒海」で元々生息していないはずのフグが確認されたとして、沿岸諸国で話題を集めているようです。※画像はイメージです

なぜフグが黒海に? 生態系への影響懸念も

なぜフグが黒海に? 生態系への影響懸念も

2025年6月下旬、黒海ウクライナ沖でフグが捕獲されたというニュースが沿岸諸国に驚きとともに伝えられました。
黒海はヨーロッパとアジアの間にあり、四方を陸地に囲まれた内陸の海域で、地中海とはいくつかの海峡で繋がっている閉鎖性水域です。水温が低いことから独自の生態系が形成されている海域として知られています。
一方、フグ目に分類される魚のほとんどの種類が、世界の温帯から熱帯の暖かい海に生息しているため、黒海ではフグはこれまで確認されたことがないといいます。

フグが確認された原因としては、近年の急激な海水温の上昇によるものと見られており、アフリカ大陸とアラビア半島に挟まれた紅海から流入したものだと考えられています。

また、フグ以外にも黒海では珍しいイシカサゴが漁師のあいだで頻繁に目撃されているそうで、科学的に大きな関心を集めるとともに、海洋生態系の変化や漁業環境へのリスクが懸念されています。

外国でのフグへの今後の対応に注目

今回、黒海で確認されたフグについては、体内に保有する猛毒テトロドトキシンが原因となる食中毒事故や、強力な顎と鋭い歯による漁網の損傷といったリスクが指摘されており、もしもフグを発見した場合は速やかに通報するよう呼び掛けられています。

海の温暖化によるフグへの影響は、日本でも生息域が北上している傾向にあり、北海道や福島県などで水揚げ量が急増しているというニュースが度々報じられるようになりました。
フグ食の文化を持つ日本では、新たな課題として様々な形で取り組みが行われていますが、フグ食が一般的ではない外国では今後どのような対応が行われるか、動向に注目しましょう。
なお、福島県でのフグの漁獲量増加については、ふぐマガでも過去に取り上げていますので、ぜひそちらもご覧ください。(漁獲量急増で調理人不足? 福島のトラフグ漁

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