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下関「ふくの日祈願祭」が開催 豊漁と航海安全を祈願

2023年2月9日(木)、ふぐの本場で知られる山口県・下関市の恵比須神社で毎年恒例の「ふくの日祈願祭」が開催されました。
1980年に下関ふく連盟が2月9日を語呂合わせで「ふくの日」と制定し、以降当日は毎年ふぐ漁の豊漁と航海安全、そしてふぐ業界の発展を祈る祈願祭が執り行われています。
※記事に使用している写真は過去の「ふくの日祈願祭」のものです。

3年ぶりに来賓を招いて開催された「ふくの日祈願祭」

3年ぶりに来賓を招いて開催された「ふくの日祈願祭」

今年で43回目を迎えた「ふくの日祈願祭」は、海や商売繁盛の神が祀られている下関市南部町の恵比須神社で開催されている行事です。
当日は下関市の前田市長や市議など3年ぶりに来賓を招いて行われ、市場や仲卸業者のふぐ業界関係者ら約50人が参列しました。

境内の石段を参列者が連なって上り、祭壇には長崎県の対馬沖で獲れた水揚げされたばかりの重さ約4キロのトラフグ2匹やタイ、野菜などのお供え物を皿に載せて玉串とともに奉納し、神職が祝詞をあげ今シーズンの豊漁や航海安全、業界の発展と新型コロナウイルスの収束を祈願しました。

下関ふく連盟の郷田祐一郎理事長は、「ふぐは白子もたくさん入った今が一番おいしいシーズンなので、全国のみなさんに是非食べていただきたい。国内の消費拡大と海外輸出も少しずつ考えていきたい」と話しました。
同連盟によりますと、今季は寒波やシケの影響もあり水揚げ量が前季を大幅に下回っているものの、値段は回復傾向で相場は安定してきており、最盛期に入ってトラフグは太り白子も多く非常に需要が高いということです。

「ふくの日」にちなんで小中学校にふぐ料理が登場

「ふくの日」当日は、山口県内の一部の自治体でふぐを使った給食「ふく給食」が登場し、下関市内の小学校や中学校の子供たちも地元の特産品の味を楽しみました。
コロナ禍で給食の時間も黙食が続いていますが、山口県がふぐの取扱量が日本一であることなどを紹介する校内放送に耳を傾けながら地元が誇る旬の味を堪能しました。

下関市では、教育委員会によって1994年度から子供達に地元の特産品や食文化を知ってもらおうと学校給食にふぐが提供されています。
こうした取り組みはまさに「ふぐの本場」ならでは。地元の子供たちが幼い頃からふぐの味を体験することが、やがてふぐ業界をはじめとする下関の伝統・誇りを守る未来へとつながっていくのかもしれませんね!

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