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令和初の開催! ふぐの命に感謝伝える「下関・ふく供養祭」

2022年4月29日(金)、ふぐの本場・下関で「ふく供養祭」が南風泊(はえどまり)市場で開催されました。
83回目を迎えた今年は、新型コロナウイルス感染者が減少傾向にあったことから3年ぶりに来賓を招いて開かれました。

3年ぶりに開催された本場・下関の「ふく供養祭」

下関の「ふく供養祭」は、協同組合下関ふく連盟の主催で1930年から行われているふぐ業界最大の伝統行事であり、今年で83回目を迎えました。
日本各地で行われているふぐ供養祭で最も歴史が長いことで知られており、毎年ふぐシーズンが終わる4月、ふぐの語呂合わせである「29日」に開催されています。

2020年からは新型コロナウイルス感染拡大の影響によって供養祭は2年間中止となり、下関ふく連盟の理事だけが出席する形で行う「ふく慰霊式」が代替として開催されていました。
そして今年、感染者が比較的減少傾向にあったことから3年ぶりに「ふく供養祭」が来賓を招いて開催され、水産関係者ら約200人が参列しました。

当日は、約3.5キロの天然トラフグが泳ぐ水槽が置かれた祭壇に向かって慰霊の言葉が述べられ、参列者は読経のなか手を合わせてふぐの命に感謝を込めて焼香・供養しました。
供養祭終了後は、関係者によって祭壇のふぐと共に養殖ふぐ10匹が海に放流され、来シーズンの豊漁と航海安全を祈願しました。
なお、業界関係者らの功績を称える表彰式も行われ、今シーズン最大の10.4キロにもなるトラフグを水揚げした漁船などに「大ふく賞」が授与されました。

来シーズンの豊漁と航海安全、ふぐ業界の発展を祈願

2019年には、元号が平成から令和へと変わる節目が目前に迫るなか行われた下関の「ふく供養祭」。その後は新型コロナウイルスの影響で2年間中止となりましたが、今年は3年ぶりにして遂に令和初の開催となりました。

下関ふく連盟の郷田理事長は、今シーズンは年明けから天然トラフグが豊漁だったものの感染拡大の影響で飲食店の休業が相次いだことにふれ、「来シーズンこそはふぐの商売を一年間全うし、安心安全な下関ふくを全国にお届けしたい」と挨拶。ふぐの命に感謝の気持ちを伝え、ふぐ業界の発展を祈って今年は幕を閉じました。

コロナ禍において未だ予断を許さない状況ですが、ふぐの豊漁を期待して来シーズンを「幸ふく(福)」に迎えられるよう楽しみに待ちましょう!

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